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水星の魔女 11話感想
極端なことを申せば、水星の魔女という話はスレッタとミオリネがどの様にしてイチャつくかという話であり、その他のよしなしごとは令和の大魔神であり、ウルトラマンであり、鉄人28号であるエアリアルが何とかする。
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強い! 絶対に強い!
約束された勝利のガンダム。一人水戸黄門。暴れん坊ガンダムと数々の呼び名を与えられたスレッタの味方(要出典)
良いも悪いもスレッタ次第!
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とまぁ、段々こんな与太話したくなるぐらいエアリアルが強い。強過ぎる。お陰様で戦闘パートのハラハラ感がないというか、敵が困難になるという展開が予想できない。今回ウルとソーンが出て来てプラントクエタのCブロックぶった切っているが、
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強化エアリアルとスレッタ出て来たらタイトルコール前の1分ぐらいで片方がダルマにされていたとしても誰も怪しむまい。AパートBパートどちらかの尺いっぱいまで戦ったら敢闘賞まである。
で。
Quiet Zero含む話の基本構造に関する考察だが。
壮絶に面倒臭い話をしようとしてるように見える。
水星の魔女の現時点での基本的な倫理構造はカトリック系キリスト教ベースである(カテドラルとかドミニコス隊、魔女裁判その他)
これに対してルブリスウルだのソーンだの、ヴァナディースやらフォルド(の夜明け)だのは北欧神話由来で「古い時代の倫理体系」であり、思想潮流の新旧対立構造を持ち込んでるようにみえる。
で、この辺勘案しつつフォルドの「夜明け」という要素を加味すると、黄金の夜明け団(Golden Dawn)とかアレイスター・クロウリーやテルマ思想が出てくるザマス。今のプロスペラはクロウリーや黄金の夜明け団の影響受けたニューペイガニズムね。
余りオカルトや現代魔術思想に詳しく無いと知らんと思うが、黄金の夜明け団というのは元々ドイツの魔術結社であり、そこのメンツが出した暗号文書を解読したイギリスのフリーメイソンメンバーが先のドイツの結社から許しを得て始めた組織である。元々はどっちかと言うと金持ち系の趣味団体なんよ。
で、ここが魔術研究を暇に任せてやり始めて、そこに噛んできたのがアレイスター・クロウリー。かなりガチ目の魔法研究おじさんである。(性的にはかなり奔放であった)
この辺から考えて……
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クロウリーの哲学では「汝の意志することを行え」で、「真の意志」を発見することが重要である……
クロウリー語ると長くなるから各人勝手にググってね!
まぁ、シャディク=クロウリーなら自らの天命として地球と宇宙の格差解消辺りを真の意志にして、フォルドの夜明けとかと結託する可能性は、ある。
状況的にはカルド博士が残した機密文書内にQuiet Zero関係のデータがあり、地球側に断章が、エアリアル(元テスト用ルブリス)に実装済みデータがあり、この2つが揃うとQuiet Zeroの全容が解る。
その内容は人間の根幹を成す「自我の解析と生成」であり、アストラルだの何だののオカルト話やカバラや数秘術、エジプト神話やインドヨガなどが多重に絡む。断章の筆者(反スペーシアン組織の頭目)は地球側ではマスターテリオンとか呼ばれてるが、
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普通にカルド博士であろう。(こう考えるとダイターン3のコロスとドン・サウザーみたいやね)
自我の生成が可能になるとカルド博士の理論上は死者再生が可能になる。脳内にある記憶だけでは自我が再生できず、心という最後のパーツが生成できないとガンドで人体を構成した「ガンドロイド」を一個の人間に出来ないのだ。(この辺は錬金術のホムンクルスに通じる)
で、ガンドロイドは人間の脳なんて比較にならない超高速思考が可能であり、こいつをガンドアームに載せたら無敵のMSになりパワーバランスを崩してしまう。(限定的なガンドロイドであるエアリアルの無敵具合を見よ)
プロスペラとデリングはこのQuiet Zeroが地球側で開発中であることを察知して地球側の魔女に先んじてこれを実用化することと、ついでに死者復活を試みようとしてる。(この辺の絡みでアカシックレコードやブラバッキーが出て来てクロウリーに衝突する)
地球側はQuiet Zeroの最初にして唯一の被験体であるエアリアルの奪取を目論むが、なんせエアリアルは強い。
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最強MSを作る為に最狂MSを倒さねばならぬという理不尽! ペイルの4BBAは……
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……会社をエアリアルにぶん回されないか不安であるな。
と、まぁ……やたらややこしい話を展開しそうな気配がするし、テレビだけでは展開不能(尺が圧倒的に足りぬ)だから外伝小説始めたのかなと。(やっても説明足りない気もするが)
解説ではなく物語としてこの辺の話したら中編一本(文庫本2冊)ぐらいでは纏まらない気がするですよ。だから大胆に省略してシュリンクするのは既定路線だろうが、パーメット一つとっても説明が余り上手く行ってないし、視聴者の理解が追いつかないパターンがあり得るかもしらん……
クロウリー調べるなら国書刊行会から法の書の訳本出てるが、いきなり読んでも話がよー分からなくなるだけで頭こんがらがるぞ。一応現代ファンタジーオタの一人としてテルマ思想も調べたことがあるにはあるが、引っ張って来てるお話や知識がめっちゃ多岐に渡るから全体像把握は大変困難である。オカルト思想の集大成やねん……
クロウリーや黄金の夜明け団は絡めない方がいーよーな気がするー。
方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!