見出し画像

何故「ガンプラは自由だ!」なのか。

昨今のガンダムアニメはガンプラアニメ(ビルドファイターズからダイバーズ周りまで)であり、割と「ガンプラは自由だ!」と言うキーワードが叫ばれてたりします。

何故、ガンプラは自由なのか。


実はこれ、最初期のガンプラブーム前後のプラモ界の話と密接に関わっており、ガンプラが自由であったが為にガンプラはブームになったんですわ。それと同時に、現在ガンプラが自由ではないと言う観点から、ガンプラに自由を取り戻そうと言う意味が含まれてるんじゃないかなと。

ガンプラ以前。プラモデルはロボダッチみたいなキャラものと、AFVちゅータミヤが出してる戦車とか陸軍もののモデルが流行ってたりした。無論ウォーターライン(戦艦とか)や飛行機、或いはバイクプラモなんかもあったが、男子たるもの戦車の一つも作ってジオラマ作るのが基本よなみたいなアトモスフィアがあった。

画像1

まぁ、大体バーリンデンやシェパード・ペインの仕業である。

バーリンデンやペインちゅーのは戦車ジオラマの権威であり、塗装という技法に原爆を落とした奴らである。大体今も昔も戦車プラモとかは資料を参照してリアルに(現物の正確な縮小モデルとして)作成するのが基本であるのだが、バーリンデンとかはジオラマを立体的な絵として「陰影、或いは光」をモデルに描き込んじゃうという手法を広めた人々である。

戦車のプラモに限らず、普通プラモは「ここはこの色で塗ってね」という色指定があり、現物が緑色なら緑色に塗るのが基本であった。ここは影になるから暗くして……というのは無いんだよ(戦車とかでは) まぁ、フィギュア界隈ではあったんだが。

この辺見ても分かる通り、AFVとかはリアルを求める傾向が強く、実機再現にすごーく注力してた。ただ、それが裏目に出て「キューペルワーゲンのこの時期のモデルはここがこーなってるはずである」とか、初期型4号戦車はこーだ、アフリカ戦線のアレはどーだ……と、割とこー周りがうるさいっつーか、実機至上主義的なアトモスフィアがあり「俺がカッケーと思えるオリジナルキングタイガー」みたいの作り辛かったんな。

あーしろこーしろがうるさかった為に、ガンプラという「実機が無い」プラモデルでは、この「あーしろこーしろ」が存在し得ず、極めて自然な形で「おらザク」とか「俺ガン」を作れた。こことナチっぽいジオン軍が悪魔合体して「初期ガンプラブーム時にはAFV的なアプローチをしたガンプラ作例が沢山出た」訳ですな。

例えばガンプラ好きなら一度は聞いているであろうHow to Build Gundamであるが……

画像2

何故こんな書名になったかちゅーと……

画像3

先行してこんなもん出てたからですわ。ペインのジオラマ本が1980年、ガンダムが81年初版発行だ。

つまり、当時においてガンプラは自由であったのは「他のスケールモデルがあんまり自由ではなかった」という事であり、対比としてガンプラは自由だったのである。

で、平成の終わりから令和にかけて「ガンプラは自由だ!」が再び叫ばれたのは……私が見る限り、ガンプラが昔のAFVみたいになって来たからだと愚考する。

つーか、ガンプラであるのになんぞ他人のガンプラに対して「合わせ目消して無い」だの「塗装もしてない」「ゲート処理してない」「エアブラシぐらい」と、文句付ける奴がよーけおるのである(苦笑)

そーゆーのが好きな奴はAFVとか帆船模型やれ(笑)


泣きたくなるぐらい資料紐解いて実機再現できるやで。特に帆船模型は実機と同じ組み立てせにゃならんでな。

私ぐらいトンチキなガンプラこさえてると流石に指摘してくる強者は中々いないが…

画像4

Oガンダムをオガンダムと読んでMSサイズの数珠作ったり

画像5

クリスマス向けに

画像6

真っ赤なお鼻のザク2さんを作り

画像7

サンタジムと並べるぐらいフリーダムだと逆にあっちが避けていく(苦笑)


まぁ、なんだ。気楽に行きまっしょい。それが故に栄えたのがガンプラだからね!

方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!