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イッヌの「認識」
前にも書いたが、同じ犬でも事物の認識の仕方はかなり異なる。
一番最初に飼った「ふじ丸」はテレビに犬が映りワンワン吠えると「テレビの裏側に犬がいて吠えている」と認識し、テレビの裏を確認しに行くムーブをしていた。テレビ画面に映る「絵」をガラス越しに見た何かと錯覚したのか、当時はまだブラウン管テレビだったから「画面の後ろに奥行きがあり」そこに犬が潜んでいる可能性があると認識したからか……その辺はよくわからない。
今の犬、ジンくんさんは鏡が鏡であることを認識している。フジ丸は鏡に母の顔が映ると「鏡の裏に母がいる」と勘違いするのか、鏡の裏に回り込んで確認をしていた。ただしこれは「こうするとみんな喜ぶンゴ!」という学習の結果かもしれない。
ジンくんさんの場合は鏡に誰かが映ると「しってるもん、後ろにいるんだろ?」と振り返る。テレビ画像では反応しないし、後ろに回り込んだりもしないから「これは鏡」「これはテレビ」と認識してるかもしれないしスマホで写真や動画見せても「音以外に反応してない」から、「匂いが無いからそこに犬は居ない」「ていうか、絵(もしくは模様?)でしょ」みたいな認識なのかもしれない。
一説に拠れば人間は外界認識をほぼ全て視覚によって行なっているらしい。これに対して犬は聴覚や嗅覚の比率が高く、視覚認識が低いという話もある。我々がほぼ画像認識一辺倒なのに対してイッヌは複合センサーで対象を認識しているのかもしれないし、更に各センサーの重要度が犬種や個体差により異なるのかもしれない。
この様に垂れた耳だから音が聞こえにくいのではないかと思わなくも無いのだが、ジンくんさんは「音に対する反応」が大変鋭い。飼い主が見る限り「みんなからオヤツを貰う際に、タッパーや容器を開ける音に反応した方が見逃しが少ない」と判断してるんじゃ無いかと思う。
その判断精度は極めて高く、なんでか知らんがクロネコヤマトのトラックの音の検出能力は突出している。佐川には反応しないのにクロネコヤマトには反応するのは何故なのか。エンジン音の違いなのかドライバーの運転の癖(によるエンジン音の差異)なのかは分からないのだが。
この様な愛犬たちの反応の違いを見ていると、生物は多種多様な方法で「世界を知覚いる」事を実感する。彼らには見えないもの、僕らには見えないもの、誰にもわからないもの、皆が認識し得るもの。
世界って、すげぇなぁ。
方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!