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習慣化の難しさとその先にある美しさ

note公式で#日々の大切な習慣が募集されている。
ちょうど私は習慣化したいことがある。
それは朝のランニング

朝5時に起き、ストレッチや体操をして軽く歩く。
5時半ごろから1時間程走り、シャワーを浴びる。
ゆっくり朝ごはんを食べ、7時40分に家を出て仕事に向かう。

これが理想。
朝走ることで脂肪燃焼効果が高まり、体が引き締まる。
走ることで充実感と達成感があり、朝からいい一日になる。

私にとってはメリットだらけ。

しかし、これが続かない。
今まで何度も習慣化しようとしてきた。
毎朝走ろうと意気込んできた。
だが、続いて1週間。

朝アラームがなり、手を伸ばして止める。
意識はある。
「今日こそ走ろう、起きよう。
でもあと1秒だけ、、、」
こうしてその1秒は1時間に変わる。

ああ、今日もダメだった。
落胆する。

朝起きて走ることもある。
外にさえ出れば身体はすっきりしている。
走り終わると、「やっぱり朝に走るのがいいな」と感じる。

私は寝ることが好きだ。
病気かと疑ってしまうくらい、いつでも、どこでも、どのくらいでも寝ることができる。
強制的に起きなければいけない日は、ギリギリを攻め、1秒でも長く寝ようとする。

でも1秒長く寝ようが、短かろうが、寝起きのすっきり感に違いはない。
それより走った方がすっきりし、身体は元気だ。
つまり、私にとって
ギリギリまで寝る<朝早起きして走る
なのだ。
だから朝起きて走ることを習慣化したい。

じゃあ、どうやってやろうか。
今まで何度もやろうとした。
「やる」と決めてやれるほど、簡単ではなかった。

学生の頃、父に「ありがとう」を言うことが恥ずかしくて、なかなか素直に言えなかった。
当時は「ありがとう」がとても大きな言葉だと感じ、学校行事などで半強制的に手紙などで伝えることしか出来なかった。

変わったのは高校2年生。
私は寮に入った。初めて親元を離れることになった。
大会で遠征していてそのまま入寮だった。
荷物は私が遠征しているときに父と弟で運んでくれた。
遠征から帰ってきて、父に電話した。
携帯の所持が禁止だったので、寮にある公衆電話で。
「荷物、ありがとう。」
素直に言えた。いや、素直は半分嘘だ。
本当は恥ずかしくて、でもしばらく父に会えないし、寮に入ったから変わろうと、頑張ってその言葉をはいた気がする。

寮に入ってしばらく経ち、充電が切れたかのようにホームシックになった。
父の大切さを身に沁みて感じた。
毎日会えるだけで、そばにいるだけで幸せなんだ、ありがたいことなんだ、と感じた。

私の母は私が小学生のころ、病気で亡くなった。
だから親の大切さは分かっているつもりだった。
でもその思いはまだまだだったと実感した。もっともっと、自分が想像できる何倍、何十倍も大切な存在なんだと感じた。

寮では電話できる時間が決まっていた。
1日一人10分まで
ホームシックになってから、ほぼ毎日父に電話していた。
この時に意識的に言っていたことがある。
「ありがとう」
初めは恥ずかしくて、むず痒かった。頑張って言っていた。

しかしそれを何日も繰り返すと自然と、素直に口からこぼれる。
言い慣れただけではなく。
父に会ったときも直接言えるようになった。

最初は「ありがとう」
すると、「いってきます」や「ただいま」、「ごちそうさま」そんな何気ない言葉に感謝をのせて言えるようになった。
それは父だけにでなく、誰にでも。

今では当たり前。でも、当たり前ではなかったときがあった。
「ありがとう」の習慣化。
今思い返すと、とても素敵なことを習慣化出来たと思う。

習慣化というほど大きなことではないかもしれない。意識してやるようなことではないかもしれない。
でも当時は毎日、意識して電話で伝えていた。
それを意識していなかったら、「ありがとう」の大切さに気づかなかったかもしれない。
今も父に言えていなかったかもしれない。
「ありがとう」を言うと、言った自分も嬉しくなる、幸せな気分になる。
こんな感情になるなんて知らなかった。


習慣化することは大変だ。
時に痛みをともない、苦しい思いをし、恥ずかしさを感じることもある。ストレスになることすらも。
しかし、習慣になったその先には、自分に新しいカラーが生まれ、人生が豊かになる。
今は想像もできない、新しい時間が始まる。

そんな未来を考えるとワクワクする。
自分にとってプラスになる気がすることを習慣化してみよう。
まずは朝ランだ。
眠気に負けず、まずは起き上がる。
初めの1週間は体に鞭をうつことになるだろう。
結果習慣化するためには、とにかく意識的にやると決めたことに取り組み、自分の甘えに打ち勝つ、ただただ頑張ることかもしれない。

でもこれが習慣になったときには、新しい景色が広がっているだろう。
その景色をみるために、明日から早起き、朝ランだ!

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