見出し画像

秋季特別展「喜如(きじょか)の芭蕉布物語」

 大阪日本民芸館に行きました。今日から秋季特別展「喜如嘉(きじょか)の芭蕉布物語」が始まっています。

 芭蕉布は、沖縄で織られている糸芭蕉の繊維を用いた織物です。太平洋戦争後に途絶えかけていた芭蕉布を、平良敏子が中心となって戦後の喜如嘉で地域の女性たちと共に芭蕉布を復興に導きました。1972年には沖縄県の日本復帰に合わせて沖縄県の重要無形文化財に指定されています。現在は年間約100反生産しながら後継者を育成しています。

 芭蕉布の反物や和服を展示されています。基本的に色味も含めて和服の影響がとても大きいです。布の風合いや沖縄で服に使われてきただけあって薄くて涼しそうな雰囲気があります。展示にはなかったのですが、座布団や蚊帳などいろんなものに使いやすい素材のようです。芭蕉の糸は白くならず、薄茶色の糸でつやがあります。意識して糸を見るのはなかなか無いので合成繊維とは違うな、くらいになってしまいます。

 普段見る機会のないものを見ると新鮮な刺激が得られます。何か行動するわけではないですが、マイナーなジャンルに飛び込むと楽しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?