僕にとってのファッショナブル 【スゴろくnote!」

ぷらすです。
『スゴろくnote!』5面、814さんのお題の「あなたにとってのファッショナブル」に挑戦ですよー!
…………………。

と、意気込んでは見たものの、今までファッションとは無縁のオタクライフを満喫してきた僕にとって、このお題はっ……敷居が高いw

大体一年通して、黒のTシャツ、guのジーパン、チェックのシャツ(半袖と長袖)、冬はダウンジャケット、東京靴流通センターで買ったスニーカーかクロックスで過ごしてますが何か?

って、それじゃぁ話が終わっちゃうので、僕がカッコイイと思う『道具』の話をしようと思います。

それは、『オイルライター』

僕はタバコ吸いなので、幾つかオイルライターを持ってます。
最近はすっかり面倒くさがりに拍車がかかり、100円ライターを使うことの方が多いですけど、20代の頃は色んなオイルライターを買ってたものです。

用途はただ火を点けるだけ。
毛細管現象でオイルを吸い上げた芯から揮発したガスに、ヤスリ状の回転ドラムを回転させて出た火花で着火するだけの実に単純な道具ですが、手のひらに収まるその小さな物体は、もっとも手頃な値段で手に入れることの出来る『道具』で、そのシンプルさゆえに様々なデザインや工夫が凝らされた小さな芸術品だと僕は思うのです。

とまぁ、そんな小難しいことはこの辺にして、僕が使ったライターの中でも、お気に入りだったモノを3点ご紹介します。

多分、世界で最も使われているオイルライターが、このZIPPO(ジッポー)じゃないかと思います。
味も素っ気もないシンプルすぎるデザインと、長年海に沈んでいたのに、その場ですぐ火がついたという逸話もある高い機密性。
そして、(条件はありますが)永久保証という男気あふれるアフターサービス。
まさに、キング・オブ・オイルライターです。

そのシンプルすぎるデザインゆえに、古今東西様々なデザイナーや彫金師などの手によって、デザインされた「限定ジッポー」は数しれず。
他にも、ベトナム戦争で支給されたジッポに、兵士が絵をつけたり彫りを入れた通称『ベトナムジッポー』は、コレクターズアイテムとして、今も人気です。
他にも、漫画やアニメ、映画なんかのコラボ商品も沢山ありますよね。

また、その頑丈さから伝説も沢山あるようです。
胸ポケットに入れていたおかげで、拳銃で撃たれたのに命拾いしたとか、ジッポを握り締めて殴るとパンチ力が三倍になるとか。
まぁ、どこまで本当なのかは分かりませんが、そうした伝説や逸話とともに歴史を刻み、ジッポーは世界中のユーザーから信頼を勝ち取ったんだと思います。

で、世の中にはジッポーの上蓋を跳ね上げる時の「チン」という音のマニアもいて、より良い音を出すために独自にカスタムしているんだとか。


次は『RONSON(ロンソン)』です。
1927年に世界初の全自動式ライター「バンジョー」(右)を発表したとあったので、今の形になってから100年近い歴史がある老舗メーカーですね。(創業からは100年以上)
機能の面では、ジッポーのほうが上ですが、やっぱりこのデザインが何ともカッコいいんですよ。
個人的にはバンジョーよりスタンダード(左)のほうが好みです。
ジッポーが普段使いのライターだとするなら、僕の中でロンソンは、特別なときに持って歩くライター。
つまり、『勝負ライター』です。
まぁ、何の勝負だって話ですけども。


さて、最後はオーストリアのメーカー『IMCO(イムコ)』です。(ジッポーとロンソンはアメリカのメーカー)
実はこのメーカーがこの「Ifa(イーファ)」を製造したのは1914年に勃発した第一次世界大戦らしいので、今回の三社のなかでは一番歴史が古いんですね。
このライターの特徴は、とにかくメカメカしいこと!
上の図のように、前の円筒形の下を引っ張ると、オイルを入れる芯の部分が抜けます。で、さらに下のキャップ部分を外してオイルを補充。
後ろの長方形の部分は、跳ね上げ式のなっていて、この囲いの部分を上げると、バネ仕掛けの金具が降りて、それで空いたスペースに火石を入れてバネ部分の金具を押し上げると、火石がセットされる仕組みです。

このバネで石を押し上げる仕組みは他のライターも同様なんですが、カバーを跳ね上げるあの仰々しさが、なんとも男子心をくすぐるんですよ!
ほら、カウンタックがカッコイイのは、ドアが跳ね上げ式のガルウイングだからじゃないですか!(〃ω〃)ハァハァ

で、このイムコ社は2012年にライターの製造を中止しているそうで、2013年2月に日本の柘製作所が「IMCO」ブランドを正式に引き継いだんだそうです。

このライター、最初は真鍮製で、適度な重さが良かったんですが、途中からアルミ?製になって、なんだかオモチャっぽくなっちゃったのが残念でしたねー。
やっぱ、オイルライターは真鍮製じゃないとね!

そんなわけで、僕の好きなライターの話でした。
なんか途中から、『ファッショナブル』とは随分かけ離れちゃった感じがしなくもないですが。

もちろん100円のガスライターがあれば、『火をつける』という目的は果たせるし、オイルライターみたいに、手入れの手間もいらなくて使い捨ての方が楽チンですが、こういう小さくて匠の技術が施されている『自分だけの道具』を(手入れの面倒くささも込みで)使うことって、カッコイイと思うし、案外大事なんじゃないかなーって思ったりします。

ではでは、こんな暑苦しい上に長ったらしい文章を、最後まで読んでくださった方、ありがとーございましたー。(*´∀`*)ノシ


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