見出し画像

立体画家 はが いちよう先生のトークショーを開催しました @豊島区立千早地域文化創造館

2021年6月27日(日)14時より「立体画家 はが いちよう(芳賀一洋)が語るトキワ荘のイマージュ、小さな世界に込められたノスタルジー」を開催しました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため来場者数を減らすなど、様々な制限を設けたかたちではありますが、はが先生のユーモアあふれる語り口調は、思わず笑みがこぼれる空気感を会場内にもたらしてくれました。

ギャラリー訪問でタイムスリップ⁈

とその前に、はが先生のご紹介です。まずはお洒落なWEBページをご覧ください。

先生のギャラリーは豊島区のお隣り北区中里にあります。JR駒込駅からだと徒歩10分ほどでしょうか。 今年3月に初めて打合せで訪れたのですが、茶室の入口(にじり口)のように少しかがんで入る小さめのドアから入室します。たくさんの道具が並ぶ魅力的な工房に目を奪われ、異空間に降り立った担当者Tはもう仕事を忘れかけていました。

製作風景③

製作風景④

スマホで撮影した動画ですが、ギャラリーの雰囲気を少しでも感じていただけたら嬉しいです。

画像4

初めて来たのに、ちょっと懐かしい気持ちになります。実際に作品を見れば"立体画家"というその肩書きの意味がわかるはずです。
【Private Gallery】 東京都北区中里3-23-22   10:00-18:00   入場料100円 

〈対談1〉5つのトキワ荘模型のこと

トークショーは当館館長との対談形式で行いました。はが先生のブログ(Ichiyoh Talks)にも本講演についての記載がありましたが、実は少し緊張されていたようです。担当者はその様子に全く気付かず、大変失礼いたしました。当時の詳しい心境についてはこちらのブログをご覧ください。先生のお人柄が伝わってくる、とても楽しいブログです。毎回欠かさず読んでおります。(笑)

画像2

そして今回、会場内に特別にご用意したのがギャラリー展示作品2点と、豊島区トキワ荘通りお休み処に展示されている「1/50 トキワ荘(豊島区版)」です。はが先生は、これまでに"トキワ荘"模型を5つ製作したそうで、そのうちの一つが豊島区版トキワ荘なのです。普段は展示ケースに入っていますから、ケースを外した状態で直接見ることができるのは今回だけです。

画像6

さて、トークの前半では、製作依頼主との出会いや実際に製作するための聴き取り調査など、トキワ荘模型の製作秘話を中心にお話を伺いました。全く見たことの無いトキワ荘アパートを作らなければならないのですから、図面片手に相当苦労されたことは何となく察しがつくのではないでしょうか。例えば、何人かのマンガ家さんの所へ足を運んではみたものの、アパートに住んでいた時代が異なるために記憶による食い違いが見られ、外壁や窓枠、屋根瓦の色味なども人によってその答えは様々だったそうです…。もう雲をつかむようなお話ですね。

〈対談2〉ミニチュア模型作品とこれまでの製作活動について

後半は、ギャラリーからお借りした会場展示作品より「1/15 青春の北池袋」「1/12 プティ・ブーランジェリー」のお話やこれまでの製作の中で記憶に残る作品など、これまでの活動についてお話いただきました。

「1/15 青春の北池袋」

画像5

「1/12 プティ・ブーランジェリー」

画像6

また、はが先生の思い入れのある作品の一つに、「1/12 伊藤勝太郎の店(明治37年/銀座伊東屋)」があります。現在は銀座伊東屋本店で見ることができるようですが、製作のきっかけは、はが先生の一言「目印があった方が良いのではないですか?」という、創業者へのアドバイスと言うのですからまぁ驚きです。

「はが先生、ありがとうございました!」

事前の打合せに三度も千早地域文化創造館へ足を運んでいただき、また前日より恐怖に怯えていた先生を約2時間も拘束した挙句、追い討ちをかけるようにとしまテレビ様から出演オファーがきたものですから、8月8日(日)の生放送番組「としま情報スクエア」までお願いしてしまいました…。この度は豊島区の文化芸術活動へのご理解とご協力を賜り本当にありがとうございます。 また遠方より本講演会へご参加いただいた皆様に、この場をお借りして深く御礼申し上げます。

画像1

担当者Tより

貴重な極秘エピソードがたくさんありすぎて、一体何からお話いただいたら良いのか?その吟味にかなり時間を費やしました。まずははが いちよう先生の作品にぜひとも触れていただき、その小さな世界に込められたノスタルジーを体感して欲しいと思います。

「いざ!駒込ギャラリーへ」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?