マティス展に行ってきました⭐︎
(ネタバレ⁉︎注意)
マティスさんの作品が素晴らしいという噂は何回か聞いていて、でもなかなか機会がなく、やっとのこと展覧会に行くことができました。
チケット売り場で、買って受け取ったチケットがあまりにも可愛く、うきうきした気分で会場へ。
いつもなら、解説文をじっくり読みながら、一つひとつ時間をかけて見て回るのだけれど、今日は初の試みとして、解説は一切読まず、作品そのものとそのタイトルだけを見て回りました。
(本当はそのやり方で一巡してから、戻って二巡目に音声ガイドを借りて見ようと思ったのだけれど、一巡目で満足してしまったのでした。)
一番心に残ったのは…作品そのものじゃなく、自分の作品に囲まれて暮らしているマティスさんのお部屋の写真でした。
なんて満たされているのだろう。
PERFECT DAYS だ。
しかも、作品を立派な額縁に入れたりするんじゃなくて、紙を直接、壁に貼ったりして。
それから、一番気になった作品は…
『十字架降下』。
私はこれまで、キリストが磔(はりつけ)にされた姿を描いたものは見たことがあったけど、そこから亡骸を降ろすシーンが描かれることがあるなんて知らなかった。
キリストが磔にされている姿を描くのは、人と違った不思議な力を持った人を排除するために殺したことを繰り返さないための戒め、だろうか。
だとしたら、そこから亡骸を降ろすということは何を意味しているのだろうか。
魂の抜けた肉体は、神の子ではなく、一人の人間のそれなのかな、と思ったけど、違う。
イエスは、神になったんだ。
だって、聖書?っていうか、ヨハネによる福音書に書いてあった。
その肉体を十字架から降ろす。
そしてその後、その肉体は蘇った。
どうしてマティスさんはそのシーンが気になったのだろうか。
蘇った肉体は…これは私の想像だけれど、PERFECT DAYSつまり、満たされた一日一日を送って、肉体の天寿をまっとうしたのじゃないかな。
ああ、マティスさんの「芸術家としての自らの生涯の到達点にして精神的達成」である、「ヴァンスのロザリオ礼拝堂」の壁の絵の14番。
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