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贈り物の選び方

  なぜかぼっち同士でクリスマスパーティーをすることになり、プレゼント交換会をすることになった。さて、プレゼントは何を選ぼうか?なかなか考えものだ。とりあえず私は、石鹸とタオルを選んだ。まあ、ちょっといい香りのする石鹸と、そこそこふかふかなタオルを選んだわけだが、まあ実用品だ。なんとなく誰にあげても無難なものを選んでしまう。

 プレゼントに関しては苦い思い出がある。小さい頃兄に誕生日プレゼントに思いつきでにおい付きの消しゴムをあげたら「そんな実用性のないものいらない、そういう消しゴムとして消す能力が低いからやめたほうがいいよ」と言われてしまった。何となくショックを受けてそれ以来、贈り物というものが苦手だ。いや贈り物をする機会に恵まれなかったからそのトラウマを乗り越えるきっかけが無かったといったほうが正しいのかもしれない。でも迷いながらも送らないといけないシーンが少なからずあって、ホワイトデーのお返しも常に無難でかつ万人受けする美味しいクッキーで、万が一必要なかったらさっと他人にあげられるくらいの感じとか考えながら選んだりしていた気がする。

 うってかわって、交換して受け取ったプレゼントの方は紙のお香である。香りに金をかける機会などあまりなかった人生である。小さな箱に入ってる状態だと結構な匂いを発していたが、選んだ人の言う通り、一枚紙を取り出して財布にいれてみるとほんの少しだけ香る程度になってちょうどいい感じである。いつもの財布からなんとなく異文化の香りである。なんか自分の買わない感じのものが来るのって面白いな、いらないかもしれないけどあったらいいぐらいのものっていいかも……。なんておもうのだけれども、きっとまたプレゼントの機会があったら、おしゃれな感じにしつつも結局そこそこ実用品な感じのものを選んでしまう気がする。兄にギリギリいらないって言われないくらいな感じの生活必需品を。


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