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きっかけってそんなもので

夏休みだらだらしちゃうね。ふと、自分が先生を目指したきっかけを話してみたいなと思ったので、たいした計画性もなく書いてみます。

わたしが先生になると決めたのは小学校4年生のとき。今から16年前。まあなんで決めたのかはまた追々どこかで。

きっかけでいうと、たぶんもっと前から先生への憧れはあった。「先生の持っている赤ペンが使いたい。」みたいな、そんな理由だった。特にぺんてるのサインペンにすごい憧れていた。

ぺんてるのサインペンってこれ。

先生といえばこのペンという印象。あの形といい、さらさらって音といい、先生かっこいい!という気持ちになった。先生の描く花丸は、勢いがあって大きくて、「すごいね〜」という言葉とともに目の前で描いてもらえるときもあり、わくわくした。

年齢が上がると隣の席の子の丸つけをしたり、宿題を自分で丸つけしたりするようになった。だから、ぺんてるのサインペンは買ってもらえないものの、きれいな丸や花丸をよく家で練習してた。家でやらされたドリルも、丸つけのために頑張ってた。今思うとめちゃくちゃ面白い理由だな。

大学生になり、教育実習に行くとき、真っ先にぺんてるのサインペンを買った。「これでついに先生になれる…!」という高揚感があった。つるつるした手触り、キャップを開けるときの抵抗感、さらさらした描き心地、絶妙な太さで書かれる字、発色のいい赤色。毎日かきながら「先生やってる!!!」とうきうきが止まらなかった。

そして先生になった今も、ずっと赤ペンはぺんてるのサインペン。もはやそれしかないと思っている。学校備品にもこれが常備されているのを見て、あのとき感じた「先生といえば、ぺんてるのサインペン」が本当にその通りなんだと実感した。

よく子どもたちに「なんで先生になったの?」と聞かれることがあるけど、毎回「先生の持ってる赤ペンで花丸かきたいと思ってたからだよ」と正直に話す。「そんなことで?!」とだいたい驚かれたり呆れられたりするけど、夢のきっかけってそんなものでいいでしょ。わくわくすることを大事にしてこう。

あー!赤ペンが恋しいな!!夏休み早く終わらないかなー!!

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