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憧れの人

私の憧れの人は小さい頃から変わらない。
5歳上の従妹。
小さい頃は、芸達者なみんなを笑わせられるところがずっとうらやましかった。

親戚一同が集まると、酔っ払った大人達(特にうちの父親)が小学生だった私達子供に「芸をやれ!なんかやれ!」と(酔っぱらいすぎ)、今思うとめちゃくちゃパワハラを受けていたのだけれど、そのいとこ達の中でやりたくないと言ったのは私一人。
そんな中にいたので、芸のない自分に落ち込んだりしていたのだけれど、今になってみると唯一まともだったと思う。(妹はまだ小さかったので、その中にはいなかった)

田舎にいるそんな従妹が、高校の進学先を「堀越学園」と書いていた時は妙に納得したし、やっぱり!とうれしかった。(結局怒られて終わっていたけれど)

そして大人になって、重い障害のある子のお母さんになった。
大変でたまらないと思うのだけれど、その大変さをあまり周りには見せない。

会えばいつも笑わせてくる。

私が病気になった時も、どれだけ助けてもらったかわからない。
自分の親に「教祖様」と呼ばれる素晴らしい考えを持ち、常に周りの人の事ばかり考えている。

今はその人間性の素晴らしさに憧れる。

世の中が567とか、戦争の暗いニュースが流れて、みんなが暗い気持ちになっている時に彼女は
「今こそ立ち上がらねば」
と立ち上がる。

何をするかといえば、拡散禁止の身内限定で、変顔や本気の物まね写真(加工ナシ、髪型も毛糸でつくる所から始まる。ドーラン使用)を送って来る。

半径3mの幸せとはよく言うけれど、その従妹が人を幸せにする距離はまさにその距離で、私も誰かの役にたてるとしたらその距離がいい。
その距離すらまだまだ遠い。



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