オレンジ色の棚 ~絵本再読~
幼稚園に入園したときから、毎月3冊の絵本が手元に届くようになりました。卒園後は、そのうちの1冊を、近くの書店の取り寄せで購読し続けてくれました。今、考えると、そんなことをずっと続けてくれた両親、特に母に感謝しないといけないなと、つくづく思います。
高校生に上がってから、この絵本の購読は、自分のお小遣いの中から、自分の意思で続けることになりました。購読を止めるきっかけにもなったかもしれない可能性を秘めていたと思います。でも、なぜか買い続け、長期で日本を留守にしていた時期も、母が代わりに書店に取りに行ってくれていました。そして、この絵本の購読は、今も続いています。以前は本当に、注文しておかないと買い求められない絵本でしたが、今は、大型書店であれば、また、最寄の書店でも、最新版であれば棚に並ぶ絵本となりました。〔必ずしもあるわけではないですが。〕そんな絵本は、引越しのたびに箱に詰められ、要注意な重たい箱として運ばれ、常に本棚の一角を占めています。しかも、増殖しながら。
このところ、おとなになった分、絵本の楽しみ方が素直でなくなっているように感じています。人生経験を積んだ分、作者が作品中に散りばめた仕掛けや秘密に気づくようになっているようにも思います。
子どもの頃、大好きだった作品は、今でも大好きですし、怖いなあと思ったものは、やっぱりどこか怖さを感じ、嬉々として手にとることはないようです。
自分の絵本読書歴の記録作りも兼ねて、絵本再読の記録を綴ってまいりたいと思います。
どこかで、ささやかでも面白い出会いと、楽しい繋がりが生まれることを期待して。
これまでの記録は、BLOGでお楽しみください。