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無職3か月目

雨が降ったりやんだりしながら、少しずつ涼しくなって虫の声が日中でも聞こえてくるようになった。秋を感じる。

無職になって、性格柄と経験上、精神が健康でいられずとても苦しむことになる気がしてた。
でも今回の無職期間はそうならないように対策して乗り越えていこうと思っていた。
それで毎日やることを用意してスケジュールを組んだり、
朝起きて夜寝る規則正しい生活リズムを守り、
運動をするようにした。

過去の自分と違って、ちゃんと守って生活をした。
おかげで無職のわりに忙しいな、と感じる毎日を送っていた。

求人がなかなか見つからないことや、
選考に落ちること、
想定内ではあった。
そうなるだろうから、落ち込み過ぎず、気持ちをしっかり保っていようと決めていた。

無職1か月目:有休消化中でまだ会社に籍があったのでぜんぜん気が休まらなかった。職場でのつらかった記憶に苦しんでいた。
でも規則正しい生活と運動がわたしを支えてくれた。

無職2か月目:無職生活リズムに慣れてきた。
同じく規則正しい生活と運動が支えになり、まだまだ気を張っていたこともありガクンと気持ちが落ちることはなかった。(気をつけていた)
無職でもこのままの精神状態ならわたし大丈夫そうと思っていた。

無職3か月目:今。
転職活動にしっかり取り組むようになって、現実を目の当たりにし、
だんだん目の前が暗くなってきた。
猛暑が少し緩んできたことも重なり、体の疲れもいきなり出てくるようになった。体も心も、3ヵ月たってやっと緩み始めた。
すると規則正しい生活と運動だけでは精神の健康は保てなくなってきた。
落ちる勢いが強いからだ。

こうならないように気をつけてたつもりだったんだけど。。。
やっぱり落ちるときが来たなと思った。
今までは気が張っていただけだったんだ。
あ~来ちゃったなと思った。

3ヵ月働かないと落ち込むようになっているのかな。
ノートに記録をし、次の無職に備える。
今回どこかに就職してもまた無職になる日が来ると思う。
そのときはもっと年を取っていて、今より厳しい状況になるだろうから。

今は次の就職先を探している。
それと同時に10年後の自分のことも考えている。
10年経ってまた転職活動することになったとき、どういう職ならできてどういう準備があるといいのか、なんてことも頭の片隅に置いている。

今回の転職で、未経験の職種はどうだろうかなど考えたりもした。
年齢が上がるにつれて難しいことを知った。
採用されやすいのは今までの経験が活かせるところだと思った。
(わたしは特別の資格は持っていない普通の人なので)
結局やりたいこと、やってみたかったことよりも、今までの延長線上の職になる(なりそう)。

とはいえ、日々自分と向き合って苦しい転職活動&無職生活を続けている中で、わたしはそれほどやりたい仕事があるわけではなかったことに気づかされた。

進路を変えるチャンス!やりたいことをやろうとか、まったく畑違いのことをやってみようか!なんて思ったりもしていたが、いざ求人を見てもやろうと思えるものがなかった。
田舎住まいというのもあるかもしれない。
都会ならいろんな仕事があって興味惹かれるものもあったかもしれない。
けれど引っ越しする気もない。

若い時は住んでいる町をとにかく出たかった。
1年オーストラリアに住んだが、それ以外は結局地元で暮らす羽目になった。嫌でたまらなかった。出たくて出たくて。
事情があって出られなかったが、
40代になってまだいるとは思いもしなかった。
気づかぬうちに、積み重ねてきたコミュニティが大切になっていて、離れるのは嫌だな~と思うようになった。

仕事は少ないけど、コミュニティを大切にしながら、この町で安定した収入を得られる仕事に就けますように。。。

無職でガクンと落ち込んだ日が少し続いたけど(胃も荒れて)、
今はまた気持ちが前を向くようになった。
落ち込むという現象は同じだけど、期間が短く立ち直りが早くなったのは成長した証かな。