気分は羚羊(カモシカ)

昨日の構造動作トレーニングでは、足首の背屈を
丁寧に味わわせてくださった。

私は、背屈が苦手で底屈オンリーになってしまう人間だ。
普段、ぴょんぴょん蹴って動いている。

でも、構造動作トレーニングで繰り返し取り上げて
くださるから、
少し、背屈ができるようになってきた。


「何かをつまんだつもりで引っ張ると良いですよ」

世話人の動作術の先生の助け舟で、背屈がキープしやすくなった。


昨日は、思ったんだ。

(求心力=背屈力なんじゃないかな?)

背屈が効いていると、両脚が中心に集まってくる。

すると、お腹の中から自分の前方に向かって
まっすぐな線が引かれている感覚がするんだ。

背屈力が消えなければ、私は、その線上をずっと
歩いていける。

目で一生懸命 畳の線や壁の1点を見つめて
中心から外れないように頑張らなくても、
常に中心にいられる。

見なくても中心線が見えるの。
ていうか、身体の中に中心線がある。

足底は、地面にピタッと吸いつけられているみたいだ。


今まで踏めなかった理由も わかった。

踏むは背屈方向の運動なんだ。

私は底屈しか使えないから、蹴って床を突き放す。

踏むもどきにしかならないんだ。


背屈が効いて、踏めると
何かが中心に集まってくる。

求心力が働きはじめる。

自分が振り回されなくなる。


これが できていなかったから
遠心力に持っていかれる身体を、必死で押さえつけながら動かないといけなかったんだな。


背屈が効いていると、脚が細くなってくる感じがする。

細く細く、キュッと締まって、いつでも駆けだせる

そんな感覚が渦を巻く。


今なら、羚羊(カモシカ)になって飛ぶように
走れそうな気がする


昨日は、そんな幸せ気分に浸っていた。




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