阿吽
義太夫節の最後って、なんでか知らないけど
「◯◯◯◯おーん」って言うんだよね。
素人の妄想なんだけど
日本語って、「ん」に向かって行ってるんじゃないかな?
「ん」に向かうことを指向する言語なんじゃないかな?
集約すること、閉じることを欲する言語なんじゃないかな?
そんなことを ふと感じたの。
来週、能のお稽古だから謡を口から出していたんだけど
「てーえらーあはーあ」って謡うより
「ん」に向かうぞって思って
「てー(ん)らー(ん)はー(ん)」って謡う方が
能っぽくなるんだよね。
支えも効くし、重さが抜けないでいられる。
オペラ的な西洋の歌唱でやったらダメだよ。
「オー(ン)ソー(ン)レ(ン)ミー(ン)オー(ン)」って歌ったら
白壁が映える地中海の快晴じゃなくて、
ジメッとした曇り空になっちゃうから。
西洋の歌唱は、「ん」から「あ」に向かっていると
思うと良いみたい。
「(ン)オー(ア)(ン)ソー(ア)レ(ア)(ン)ミー(ア)(ン)オー(ア)」
開放されて、なんかそれっぽくなるんだよな。
これも妄想だけどさ
だから日本人に陽キャは無理ですってって思うの。
昨日、オンラインでイギリスの方が開催してくださった人形製作講座で
冒頭いきなり全員順繰りに一言挨拶が求められて、
「Hi! My name is…」なんて
爽やかに気の利いた一言らしきものを振りまいている英語圏の皆様に挾まれながら
(やめて〜、陰キャ民族にそういうこと要求すんの。
本当にやめて〜)
(ああ引きこもりたい)ってなったから
余計にそう思う。
でも講座は無茶苦茶面白かったです。
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