前の空間 後ろの空間

アートマイムの先生が、空間の扱い方を教えてくださった。

(詳細は先生にお尋ねください)


不思議だなって思った。

自分の前に空間があると、
自分の意思で動いている動きになる。

(傍から見てどうなのかは知らないけど、自分には そう感じられる)

自分の後ろに空間があると、
抗えない運命とかそんな感じの 何か大きなものに
動かされている動きになるんだ。


物騒な例えだけどさ、
劇中のシーンとかで、誰かをプスッと刺すとするじゃん

前の空間がある状態だと

この人の個人的な事情で、そうしたんだろうなって
感じがするの。

よくも あたしのケーキ食べたわね、とか
そんな感じ。

後ろの空間がある状態だと

この人が そういう行為をするのは、この人だけの
問題じゃないんだろうなって感じがするんだ。

プスッてしないと、多くの人が困るんだろうな
大きなものを背負っているんだろうな
本当は暴力奮いたくないんだろうな

そんな印象を受ける。

(暴力はダメですよ)


前者が、カッと頭に血がのぼるみたいな 浅い怒りだとしたら

後者は、1回肚におさめている。
それでも外にあふれてきてしまった 深い怒りだ。


昔読んだ、日本舞踊の方の芸談を思い出した。

背中が無防備なのはダメよって書いてあったっけ。


不思議だなって思った。

後ろに空間があるとね、板につく状態になる。

演技の先生が おっしゃる

「舞台に存在する権利を手にいれるんだよ」

ここにいるのが 当たり前だよね

って状態になるんだ。

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