鋼（はがね）になれ

「足はカチカチにする」

構造動作トレーニングの先生が、教えてくださった。

私は、ぷよぷよの足をカチカチにしようと
うんうんうなっている。

悪い意味で やわらかい身体だからさ、
あちらこちらから蒸気みたいに抜けてっちゃうの
力や運動が。

悪いやわらかさと 良いやわらかさがあるように
良い固さと 悪い固さがある。

私は、良い固さをつくるのが苦手。

だから 身体の強度が足りなくなる。

だから、支えきれなくなって、その先に進めなく
なる。

良い固さをつくるには、
どこに力を入れるべきなのかを理解する必要がある。

以前は

「え？ 力入れてますよ 私」
力を入れられてないことも、わかってなかった。

今日は

「こことあそことあの辺の力が足りてない」
「ここが つなげられてない」

それが、股割しようと もがくうちに見えてきた。

（ゼラチンの分量が少なすぎて、固まることの
できないゼリーみたいな身体だわ。
来月までに、もう少しゼラチン増やして固くなりましょう）

そう算段していたら、先生の声がした。

「鋼（はがね）にならんと」

私のスイーツな計画は、修正を強いられた。