無意識のつくろい
自分の動きを確認しようとする時って
ちょっと お化粧してしまうんだ。
表面を取り繕って、左右均等に動いてる風にして
自分を誤魔化すんだ。
「うんうん、大体左右均等だぞ」
代償動作とかで帳尻をあわせるんですよ。
本当にわからなかった。
施術を受けるまで
こんなに右側に偏っていたなんて。
多分、先生の手によって、
スタート地点をずらさない状態から、右側左側を動かしたから、差が明確になったのだろう。
自分で動きの確認をする時は、無意識でズルをしていたんだと思う。
スタート地点をずらしておいて
(右側も左側も同じくらいうごいているわ)と思っていた。
(左右均等に見えないといけないんだろうな)ということは、わかっているから。
左右均等なように、表面上見せるのと
本当に、左右均等なのは違う。
1度、左右均等な世界を味わわせてもらったら
味の違いが少しだけ わかるようになった。
(ああ、身体がまた、元の歪んだ姿勢に戻ろうと
している)
どうしても、慣れた使い方に戻ろうとしてしまうんだけど、それに気づけるようになってきた。
もうひとつ わかった事がある。
私が今まで積み重ねてきた訓練は
うわべを取り繕う訓練だった。
例えるなら、左右均等に動いているように、表面上見せる訓練を長年やっていたんだ。
左右均等になる訓練では なかった。
だから、いろんな先生方の教えてくださる内容が
身体に定着しなかったんだろうな
本来は、何十年も無駄なことをしてしまったと
ガッカリすべきところなんだろうけど
それが わかった時は、不思議と落ち込まなかった。
むしろスッキリした。
何十年も解けなかった謎が解けた
そんな気分だった。
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