忍び

忍びになっちゃった。
それも優秀な忍びに。

まあ、そんな気分がしたというだけなんですけどね。

刀禅同好会のお稽古

内圧で脚をあげていく練習で、先生が教えてくださった方法。

畳の上を膝行みたいな感じでスルスル進んで行くの。


内圧で脚を上げるには、猫が背中を膨らますみたいな
背中がCの字になる必要がある。

背中がCの字になると、お腹の中に空間ができて
身体の中で脚を上げることができる。

これをしていると、
背中全体が そっと猫づかみされているみたい。

あとね、脚が胸から生えている感覚になる。

面白いのが、胸から生えているんだけど、
背中側に脚が生えている感覚になるの。
背中に脚を背負っているみたい。

バレエ的な胸が張られる立ち方でも、
胸から脚が生えている感覚になる。

でもバレエの立ち方だと お腹側に脚が生えているんだ。

バレエ的な立ち方(背骨逆Cの字)だと
トランペットみたいな軽快な音を 身体から周囲に発している雰囲気になる。


でも、背骨Cの字だと 音が漏れない身体になる。

自分の身体の内側の壁が、視聴覚室にあるみたいな
防音壁になっちゃうの。

身体の内側で脚が巻き上がってくる音も、防音壁に吸われてしまう。

音が外に出て行かないんだ。

だから、忍者になった気分がしたんだと思う。


私は、スルスル畳の上を前に進みながら感心していた。

静かな身体だなって。

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