意識を眠らせない
動きの途中途中に空白がある。
ところどころ気絶しているっていうか
何かを手放してしまっている箇所がある。
目をあけて普通に活動していても
身体が覚醒していない
働いていないといけない意識が眠っている
そんな状態があるんだ。
そこが、動きの中の抜けになる。
でも、同好会の先生に教えていただいて
腕と腕を擦り合わせていたら
擦り合わせている間は
意識が寝落ちしないみたいだった。
身体が起きているみたいだった。
腕と腕を擦り合わせると、下敷きで静電気を起こして
髪の毛を逆立たせる時みたいな感触がする。
意識のアンテナが、ピンと立たせられるんだ。
そのアンテナが、立ったままキープされるんだ。
そうすると、抜けのない動きに近づいていくみたい。
擦り合わせていると、動きの密度も高くなるみたいだった。
密度が高まるから、抜けも減るのかもしれない。
自分の身体は1枚の薄紙で
薄紙から、こよりになっていく
腕を擦り合わせていたら、そんな気分になった。
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