足で呼吸する
「足で呼吸しなさい」
先生が おっしゃった。
足で呼吸する前は、
ピョコタンピョコタン私の身体は浮き上がっていた。
このピョコタンをどうにかしたいと思っていたら
先生が おっしゃった。
「足で呼吸しなさい」
その呼吸の順番は、私がしていた呼吸と逆だった。
(詳細は先生にお尋ねください)
先生に教わった通りにしようとしたら
足裏が地面と喧嘩しなくなった。
ちょっと地面に吸いついていくみたいな感触。
足が浮いている時も、地面と離れていないような感覚
私の普段している呼吸の順番が悪かったから
自分で、足裏を地面から引っ剥がしてしまっていたんだ。
この呼吸、癖になって染みついているけど
この普段の呼吸が、ボタンの掛け違いの原因なんだ。
足で呼吸すると、地面に根を深くおろした草になる。
足で呼吸しない身体は、
地面から抜かれて打ち捨てられた しなびた雑草のようだった。
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