26.浮いてみよう

レース中に浮くと言われると、ラスト5m悪夢襲来と感じてしまうが、蹴伸びのぷかーならば気楽に話せるだろうか?IM400の決勝でバタの25mで浮いたことを30年経ってもまだ鮮明に覚えているもんなぁ。あの時はバテてても早かったなぁと時が経つのを痛感する。

現役当時蹴伸びで何メートルいけるか?競争をしていたが、早い選手に限って早く遠くにいっていたように覚えている。技術的にまだ未熟なちびっ子育成選手でもうまーく出られる選手もいれば、強化選手で上手そうなのにあれ?5mで足が沈むんだ…などなど。大人になるとその差はもっと顕著だ。

水の中で運動する以上、浮く・沈むは、避けて通れない。足が沈みやすいというお悩みは大変多く、特に泳げない人はコレが足枷となって即泳げないに結びついてしまう。

プルブイやフィンを使って足を浮かせることは可能であるので、泳げるようにするために一時的に道具に頼ることはありであるが、足が沈みやすい最大の原因は、お尻やお腹に力を入れたり、腹筋を引っ張って伸ばす力がなかったり、つまり姿勢が取れない点と、力み過ぎてしまう点の2点である。

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姿勢の取り方についてはやり方は色々あるが、最適解という意味ではあなたに一つ、私に一つなので、
全員に共通して取り入れてほしい着眼点と、力を抜くという気楽なものの方が取り入れやすいだろうと思うので載せてみたい。

まずは水面がどこかを体で意識することだ。
水感という言葉を元スポーツ庁長官の大地さんがスイミングマガジンでソウル五輪の前の特集で話していたが(分かる方はツウですな)

まずは手のひらを広げて①パーで練習してみよう。
ポイントは水圧と浮力感

1.水面に浮かべた場合
2.水面から10cmの場所
3.水面から50cmの場所

次にこの1〜3を 
②チョップの形で。
③グーの形で。
④チョキで。

どんな感覚だっただろうか?

それを手だけでなく 肩や胸や腰や脚と範囲を広げていく。水が当たる感じがわかりにくい時は手で水を送って水流を感じるところからスタートするとよい。ちょうどジャグジーの噴射口に腰を当てたり、肩を当てたりするように、ここはこんな感じ、あっちはこんな感じとこう流すとさーっといくとか、この流れ方だと水が流れないなど、いつも遊んでくれる「水」のことを知っていく工夫と言い換えたら良いだろうか。
この子、どうやって動くのかな、どんなふうにされると嫌なのかななどなど、「水」との会話だ。

今日はなんと話しかけてくれるか?ご機嫌は麗しいのか?毎日楽しみだ。





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力みすぎは、恐怖感からくるので、体をほぐし気持ちよく浮く感覚から理解すれば良く、手足ブラブラや、フロートなどを使って浮くことを感覚的に習得すると早い。

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