75.プロのピアニストと初学者の動きの違い



脱力についての勉強をどうやってまとめようか、理解を深めたいなぁと考えていたところ、たまたま昨日NHKでショパン特集をしていた。私はラフマニノフとベートーヴェンとドビュッシーが好きなのでまぁ綺麗だなぁと聴いていたに過ぎないが、演者によって力のかける掛け方やタイミングが違い奏でられる音が違う。その点好きな曲ではとてもシビアに感じ、この演奏者のこれが好きとか意見が出てくるわけだが、ショパンについては、どうもあまりよくわからなかった。
私は芸術的なものは、好きなのか、嫌いなのか?くらいなのかしか分からないので、詳しくは詳しい方に…だが、コンテストでショパンを力強く引いた方がいて、演者の解釈をどこまで認めるか…の議論になったと伝えていた。

その方の演奏は、個性的で悪くはないと思うが、これならコンテストではなくジャズのようにアレンジすればいいのに…ちょっと動作に違和感を…指を強く曲げてガチガチに立てて押し込むように鍵盤を叩いており、嫌な感じ。そんなにしなくても、弾けるのに…

そこから、脱力の解釈について、たまたま、本当にたまたま、ピアノの脱力というテーマについて真剣に考えた方のサイトを読んでいた。プロがあるからやはりそういうものが元々あるのだろうか…
まさに最高の助け舟だ。

早速水泳でも生徒さんに実践してもらったが…
力むってほんと疲れますわ…
コーチとしては最小限にしてあげたい。

やり方としてはこうだ。
まずダメな動作として、指を曲げて力を入れるか、もしくはぴしーっと伸ばしてダッシュで泳がせた。
のちに指をリラックスさせ、同じく素早く動かすことにフォーカスし、泳いでもらった。

ダメな動作、つまり、指に力を入れることは、指を通じて筋肉が引っ張られるので、手首、肘、肩、胸と泳ぐために必要な筋肉をロックさせてしまう。なので動きは小さくなるし、水が送れないので進まないし、疲れるし。
大会でこうやって泳いでいませんか?
こんな痛みになったことはございませんか?という指導をしてきた。

はぁーいつもこうだわーとスッキリした生徒さん、ダメージが半端ない…うーん、ごめんね…といった感じだった。

可哀想なことをさせてしまったけれど、でも本番で辛い思いをさせるわけにはどうしてもいかない。

そういえば、昔ピアノの先生が手の作り方の話をおしえてくださり、私はまるで出来なかったなぁ…と思い出した。

私が指導する皆さんも、きっと何かやりにくいことを抱えて練習にいらっしゃったんだろうな。

私がピアノの手を学ぶように、楽しく力を抜いて泳げる楽しさを伝えたいなぁと思った。

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