ウサギは懐くか?
ウサギって懐くの?
って良く聞かれる。
懐きますよ。
懐き方の程度は個体差ありますが。
ペットショップにいるウサギは、こちらの呼びかけは無関心な子も多いかもしれません。
ひたすらポリポリと無表情で牧草食べてたりしますからね。
懐かなそうに見えてもイタシカタナイ。
ペットショップの売り場のウサギ達の様子からは、ウサギという生き物は完全には見えてこない気がします。
ペットショップでは、お世話してくれる店員さんと四六時中一緒に過ごしいる訳じゃない。
店員さんにとっては、たくさんいる売り場の生き物のうちの一匹であって、ウサギにとっても、それは同じ。
関係が薄いと、ウサギの態度も「それなり」なのではないかなと思います。
売り場に見に来るお客さんなんてなおさら眼中にないのでしょう。
でも、なんでも例外はあって。
我が家には茶色のメスのウサギがいましたが、この子は売り場にいた時から人間に興味ありありでした。
「こっち来て!遊ぼ!」とアピールしていましたので、生まれた瞬間から、超懐っこい性格だったのでしょう。
2年という短い生涯を終え、その後、数年経った今も、撫でて撫でてと膝に顎を乗せて甘えてくる小さな可愛い姿が目に浮かびます。
一方で、今も我が家に君臨する黒うさぎは、ペットショップから連れて来たその日から「人間は信じない!」とばかりに私たち夫婦を警戒。
なでなでさせてはくれるけど「いつだってサッと逃げてやるわ」という様子が伺えて、心を完全に委ねる事が無いまま数年経過。
こうゆう子もいますの。
なぜそれでも私達が「人間を信用しない黒うさぎ」を愛しく思って来たかといえば、
「人間なんて信用できない。好きじゃない。」という態度でありながら「でも、ちょっと仲良くしてあげてもいいかも。いい子いい子って、なでなでしてくれないかな…。」という、気持ちの葛藤みたいなものが透けて見えたから。
ウサ子も葛藤するんです。
その不器用さ。可愛げのなさ…。
誰かさんに似ていませんか?
なんか愛おしく感じませんか?
意地っ張りで不器用なところが、どうにも可笑しくて。
その黒うさぎも今では「彼女なり」に私達に寄り添ってくれる様になりました。
頑固さが薄れ素直さが見えて来たというか。
「人間を100%信じた訳じゃないけど、ま、別に嫌いでもないかな。」と思ってくれていると思う。
そう、その子なりでいいのです。
飼い主側が、ワンコの様な懐き方をウサギに求めず、そのウサギの個性と「その子が決めた人間との付き合い方」を受け入れてあげればいい。
飼い主さんが決まり、
家族として迎えられ、
優しく話しかけられ、
可愛いがってもらい、
安全で安心できる居場所に馴染めば…
ウサギなりの気持ちを示してくれる。
根っからの懐っこさは無い「ドライな子」の場合でも、世話する人との関係性と、一緒に積み重ねて行く時間がお互いの距離を縮めてくれるし、そのプロセスが楽しいのだと思います。
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