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[ライブレポ]2024/1/24 ビリー・ジョエル in 東京ドーム

ONE NIGHT ONLY IN JAPAN BILLY JOEL IN CONCERT
2024年1月24日(水)東京都 東京ドーム
OPEN 17:30 / START 19:00

https://billyjoel2024.udo.jp/
東京ドーム

16年ぶりの来日公演(現在74歳)

最初はチケット代の高さから無理だと思って諦めてたけど。
KANさんのこともあり、これは「一推しの一推しの、最後かもしれない来日公演は見ておくべき」となって、見切れ席の追加販売に申し込み。
そして、無事に確保できた。
確かに柱の陰にはなるんだけど、逆にステージにはかなり近い。

注釈付きS席(1Fスタンド/上手側)

グッズは買えたら買おうかな、くらいだったんだけど、もの凄い長蛇の列。
しかも、18時の段階ではもうほとんど売り切れ。
パンフとスノードームだけが辛うじて残ってる、くらいの状態。

ほとんどのグッズに×がついてる

そりゃそうなんだろうけど、この会場においては40代半ばは若手。
チケット代の高さもあって、客層としてはかなり上位。

入場したところにあった案内。スマホでの撮影可能

開演前のBGMはモータウン、ジャクソン5とか流れてた。
ビリーファンのアカウントで、開演前BGMまで含めてプレイリストを作成していた・・・さすが。

開演

19時ちょっと過ぎに開演。
まずは第九[歓喜の歌]のフレーズから・・・ということは

01. MY LIFE|マイ・ライフ

いきなり惜しみなく超有名曲から始まった

2曲終わったところで軽くMC
日本語で「オヒサシブリデス」
他にも「サイゴマデ、タノシンデ、クダサイ」と言ったりとサービス精神旺盛

03. THE ENTERTAINER|エンターテイナー

The EntertainerはKANさんで言えば「Songwriter」
曲はもちろんだけど、歌詞の冒頭

I am the entertainer
And I know just where I stand

The Entertainer / Billy Joel

この部分と対比してSongwriterが作られてるんだろうなあ、とも感じたり。

I'm songwriter
and welcome you to my song

Songwriter / KAN

04. HONESTY|オネスティ

みんな大好きオネスティは、日本だけで特別人気があるそうで、ライブで歌うの自体が4年半ぶりらしい。
スマホライトの演出が綺麗だった。

Honesty

05. ZANZIBAR|ザンジバル

「さくら さくら」のメロディーをピアノで弾いた後、この曲へ。
この曲はKANさんが、52nd Streetを聞いて曲を耳コピしていったけど、これは全く耳コピできず観念して楽譜を買いに行った、と言うエビソーダで語る曲。
展開が凄い。

ここまではずっとピアノを弾きながらだったんだけど、ここでスタンドマイクの場所へ

「I'm Mick Jagger」
と言って・・・The Rolling StonesのStart Me Upを歌い出すw
1コーラス歌った後
「I'm Not Mick Jagger」
こんなものまで用意してるとはw
これが一流のエンターテイナーか。

06. INNOCENT MAN|イノセント・マン

まずはMCから(もちろん英語なんだけど、あまり早口では無く分かりやすい英語なので大抵の人は分かる)

この曲が収録されてるアルバムは19・・・83年?Really!?
あの頃は髪の毛があった(頭を触りながら)
この曲の高音(High Nose)を歌うには髪の毛が必要・・・

みたいなことを言ってから、イノセント・マン
そんなMCもなんのその、サビ後半の高音も綺麗に出してきた。
これも大盛り上がり。

そしてこの辺りで、曲を紹介するときには必ず「これは1983年のアルバムAN INNOCENT MANから」のように何年のアルバムの曲なのかを言うことに気づき、KANさんが何年のどのアルバムの曲なのかを言ってたのはこのMCから来ていたんだな、と言う答え合わせにもなった。

07. THE LONGEST TIME|ロンゲスト・タイム

ほぼアカペラの、これも有名曲!(と言うか有名曲ばっかり)
どうやら日本で演奏されたのは1987年以来37年ぶりなんだとか。
(そもそも来日が16年ぶりなので時間感覚がおかしくなる)
ほぼアカペラなので、バンドメンバーも前に出てきて一緒に歌う。
歌いながらビリーはステージを左右に移動してたり。

これは割と知られてる曲で、これを元にしたのは「KANのChristmas Song」
なのでこちらもほぼアカペラ曲

08. DON'T ASK ME WHY|ドント・アスク・ミー・ホワイ

スペイン語でカウント
1 Uno
2 Dos
3 Tres
4 Quatro

をして歌い始める曲がこの曲。
このカウントの考えを元にして、KANさんのライブツアー「恋するチンクワンタチンクエ」で(チンクワンタチンクエはイタリア語で55)、猿と犬のサルサでスペイン語カウントを入れたのかなあ、とか。
KANさんは「5」まで入れてたけど(ここには書かない)

11. ALLENTOWN|アレンタウン

これはKANさんが弾き語りライブでも演奏して、ライブアルバムにも収録されてる。
なのでKANさんバージョンの方が聞きなじみがある曲、かもしれない。
この曲を明確に目指したのは「Regrets」

上手見切れ席からの眺め

12. NEW YORK STATE OF MIND|ニューヨークの想い

イントロの冒頭はほぼ「牛乳のんでギュー」(楽曲自体はBaby Grandなのでイントロだけ)
見切れ席なのであまり映像ははっきり見えなかったけど、NYのビル街の映像を効果的に使ってたようなのは見えた。
最後には自由の女神の映像が。

13. THE STRANGER|ストレンジャー

この曲も特に日本での人気が高いってことで、あまりやらない曲だけど日本ではセットリスト入りした、ということらしい。
口笛はバンドメンバーによるもの。

17. THE RIVER OF DREAMS|リヴァー・オブ・ドリームス

曲の途中で別の曲になり、終わったところでまた曲に戻った。
公式のレポートによると、

(ブレイクにバンド・メンバーのクリスタル・ タリエフェロがアイク&ティナ・ターナーの 「River Deep, Mountain High」 を歌唱)

https://rollingstonejapan.com/articles/detail/40475/3/1/1

と言うことらしい。
もちろんマジメにやってるんだけど、終わって拍手の中、THE RIVER OF DREAMSの最後のサビに戻るもんだから、「そこに戻るんだ!?」って言う感じでちょっとした笑いが。

19. SCENES FROM AN ITALIAN RESTAURANT|イタリアン・レストランで

組曲風の7分超えの楽曲。
これを目指して作られたKANさんの曲と言えば「1989」、近年はライブの後半で演奏されることが多かったけど、この楽曲をライブで置く位置まで含めてやっぱり意識してたのかなあ、とか。

あとどの曲か忘れたけど、ピアノの鍵盤の部分だけをディスプレイに表示されてるところがあった。
KANさんの弾き語りばったりの配信でやってたのは、これを意識してやってたってことか、とこちらも答え合わせできた感じ。


20. PIANO MAN|ピアノ・マン

ハーモニカホルダーを取り出した時点で歓声が上がる。
そしたら、何?みたいな表情ですっとぼけてみたり、軽く吹いてみるだけにしてみたり

ちょっとじらしてから、演奏スタート。
最後には会場で合唱、それを煽るかのように演奏も落ち着かせてた。

ここまでで本編が終わり。
バンドメンバーが終わり、ビリーは端の方に移動した後、小走りになって去って行った。
(まるでその後、イリュージョンとしてステージの逆側から出てくる振りかのように)
(そんなことはしないけど)

21. WE DIDN'T START THE FIRE|ハートにファイア

アンコールはピアノではなく、スタンドマイクを使って。
ここからロックンロール曲が連続。

ピアノから立ち上がって前に出てくると見える

22. UPTOWN GIRL|アップタウン・ガール

これは泣く子も黙る「愛は勝つ」の目標となった曲
これが本家、と思って感慨に浸りつつ盛り上がる。
(この曲を日本でやったのは33年ぶりらしい)

25. YOU MAY BE RIGHT|ガラスのニューヨーク

アンコールで何曲やるの!?
という感じで、さらにイントロのガラスが割れる音が鳴り響くと言う。

終演

終わって時計を見たら21時25分。
東京ドームの音出し時限が21時30分ということなので、時間制限ギリギリ。
何となく先入観(?)で、外タレのライブって1時間20分くらいであっさりおわっちゃうんじゃないの、くらいに思ってたら、たっぷり約2時間半(2時間22分)。
嬉しい誤算とはこういうこと。

ライブを見終わった後の感想は、「この余韻でしばらく生きていける」
これはまさに、KANさんのライブを見終わった後と同じ感覚。
何となく、KANさん関連のライブとかに行っておきたい感覚はあったけど、そういう意味ではKANさんが師と仰ぐ(教祖様、と言ってた)ビリー・ジョエルの来日公演がこのタイミングであったのは良かった。
ある意味、何かが心の中で浄化された感じ。

本当に予想以上に、KANさんはありとあらゆる意味でビリー・ジョエルの影響を受けてたんだなあ、と言うのを再認識できる日でもあった。
曲はもとより、ピアノを弾きながら歌うときの動き、曲を紹介するときに「この曲は1978年の52nd Streetから」のように年号を言うところ、突然バンドメンバーがメインボーカルを取って歌い出す、MCで軽くすっとぼける、etc、etc、、、
いろんな答え合わせにもなった。

一生に一度はレジェンドクラスのコンサートに行っておきたいとは思ってたけど、本当に行って良かった。

ライブベスト盤購入特典のチケットホルダー、今回のチケット(ローチケ)、特製チケット

チケット

チケット自体は普通にローソンチケットだったわけだけど、入場時に渡されたフライヤー一式の中に特製模擬チケットが入っていた。
これはちゃんと記念になるやつ。

セットリスト

ビリーのFacebookに載せていたというセットリスト

01. MY LIFE|マイ・ライフ
02. MOVIN' OUT|ムーヴィン・アウト
03. THE ENTERTAINER|エンターテイナー
04. HONESTY|オネスティ
05. ZANZIBAR|ザンジバル(冒頭に 「さくらさくら」 の一節)
06. INNOCENT MAN|イノセント・マン(冒頭にザ・ローリングストーンズ 「Start Me Up」をビリーがモノマネ歌唱)
07. THE LONGEST TIME|ロンゲスト・タイム
08. DON'T ASK ME WHY|ドント・アスク・ミー・ホワイ
09. VIENNA|ウィーン
10. KEEPING THE FAITH|キーピン・ザ・フェイス
11. ALLENTOWN|アレンタウン
12. NEW YORK STATE OF MIND|ニューヨークの想い
13. THE STRANGER|ストレンジャー
14. SAY GOODBYE TO HOLLYWOOD|さよならハリウッド
15. SOMETIMES A FANTASY|真夜中のラブコール
16. ONLY THE GOOD DIE YOUNG|若死にするのは善人だけ
17. THE RIVER OF DREAMS|リヴァー・オブ・ドリームス(ブレイクにバンド・メンバーのクリスタル・ タリエフェロがアイク&ティナ・ターナーの 「River Deep, Mountain High」 を歌唱)
18. NESSUN DORMA|誰も寝てはならぬ(バンド・メンバーのマイク・デルジュディスが歌唱)
19. SCENES FROM AN ITALIAN RESTAURANT|イタリアン・レストランで
20. PIANO MAN|ピアノ・マン

<ENCORE>
21. WE DIDN'T START THE FIRE|ハートにファイア
22. UPTOWN GIRL|アップタウン・ガール
23. IT'S STILL ROCK N ROLL TO ME|ロックンロールが最高さ
24. BIG SHOT|ビッグ・ショット
25. YOU MAY BE RIGHT|ガラスのニューヨーク

https://rollingstonejapan.com/articles/detail/40475/3/1/1

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シンコーミュージック荒野氏によるレポート

KANさんへの言及あり

開演前後のBGM、カバー曲を含むファン作成のプレイリスト


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