ダニエルのふしぎな絵

 絵本を気にしてみるようになって、最近某リサイクル本屋で見つけて買ったものです。昔から輪郭がふわっとした絵よりも細い線で描きこまれたものをより好んで見ていた気がします。細かく描かれた日常生活(特に食事風景とか)にぐっときます。

 この本も細い線で色がたくさんあってパラパラ絵を見ただけで買ってきました。

写真家のおとうさんとふしぎな絵を描くダニエルの話。

風景を見ながら描いてもダニエルが描くとこんな風景になってしまいます。

ある日、おとうさんが病気になってしまって、生活するためのお金をどうしよう!と思ったダニエルは・・・。

ダニエルの描くふしぎな絵の世界が広がっていくファンタジーの話なのかなと思っていたのですが、お互いを想いあい、尊重しあう気持ちがテーマの意外と現実的なお話でした。もう少しふしぎな世界を見たかったなぁという感想。

 挿絵はとても素敵でした。よく子供は大人とは違う世界を見ている、というような話がありますが、そんな世界の「色」が楽しくなるような絵本でした。


バーバラ・マクリントック作 福本友美子訳
ぽるぷ出版



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