ののの入院

 *注(お食事中にはそぐわない表現があります)

 ののが我が家にきて4~5日ほどして、体調が少し悪くなってきました。

 吐いたり下痢をしたりして、環境が変わったから体調崩しちゃったかな?と思ったのですが、一日でみるみる悪化していってしまいました。
食べると吐く、ずっと下痢、そのうち食欲もなくなって、「これはやばい」と真っ青になって動物病院を検索、検索、検索。
幸い、ホームページの感じも良く家から近いところに動物病院があり駆け込みました。

 初日は下痢止めをもらって帰宅しましたが、その後も下痢嘔吐は止まらず、普通の排泄物とは明らかに違う酸っぱい臭いがして、取るたびに自分も吐きそうになるくらい。体を起こすもの辛そうで、水分を口元までスプーンで運んでやっと舐められる程度。
 快方に向かう気配すらなく、とうとう下痢に赤い血のようなものが混じるようになりました。
 ぐったりと横になり目を閉じて息をするのも辛そうで、その様子を見ているのが辛くて自分も泣いて。泣いてひどい有様の顔のまま朝一番でまた病院に駆け込みました。

 検査の結果、パルボウイルス感染症のためそのまま入院。
家に来て8日目、3月26日でした。

 夕方面会に行くと、点滴をして横たわっているものの、声をかけるとふるふるとなんとか顔を上げようとして。
こんなに小さい体で数日ずっと苦しい思いをして、自分は何もしてあげられない。こんなに辛いことはなかったです。
 苦しいのに何とか顔を上げようとするのが切なくて、また明日来ようと帰宅しようとすると「もういいんですか?」と言われ、「いるとかえって辛そうなのでまた来ます」と帰宅しました。
 後々、当日の様子では生存率は五分五分だっだと聞きました。なのでもう少し居てあげたらと思ってくださったのかもしれません。夜にも電話を下さり、様子は変わらず。

 翌日、面会に行くと診察室に出てきており、ちゃんと顔を上げている!
うつろだった瞳も少しだけ光が戻ったように開けていました。
昨夜五分五分だった生存率も七割まで上がり、夜に電話をくださった時には朝よりも元気が出てきて血便はあるが嘔吐はなし。朝よりも安心してもいいですよと言われ、張っていた気が一気にほぐれまた号泣しました。

 その後も治療と検査を続けみるみる回復し、ご報告の電話では点滴を噛みちぎりそうになるほど元気です。食欲も旺盛なので検査結果が良ければ退院となります、との事。

 調子が悪くて泣いて、命を取り留めて泣いて、点滴をちぎるほどの元気が出たことにまた泣いて。泣いてばかりの一週間。
 ほんの半月ぐらいだけど、本当に長く感じたこの期間を経て4月1日に元気いっぱい退院してきました。

本当によく頑張った!
何もしてあげられなくてごめん。
自分の力でちゃんと帰ってきてくれた。
帰宅してまた泣きました。

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