他人の機微なことを勝手に話してはいけない

今回綴るのは直近僕がしてしまったやらかしや、されてしまったことに関する話ではありません。
Xにて少々話題になっている方に関して思い出した過去の僕の経験を基に綴る話です。

借金玉氏について

発達障害サバイバルガイド 「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47 | 借金玉 |本 | 通販 | Amazon
(アフィリエイトではありません)
こうした著作を出版されている借金玉氏に関する話です。
発達障害当事者である借金玉氏は日々の生活の細かいことが上手くできず悩んでおり、その経験を基に、日々を生きやすくするライフハックとして上記著作などを書かれています。
借金玉氏は別の仕事にも従事しておりながら「借金玉」としてライター業を営んでいます。ただ、自身が発達障害当事者であることは本業の関係者には伝えておらず、個人情報を本人からは一切オープンにしていません。

そんな借金玉氏が先日noteを出されていました。
私が長く仕事を止めていた理由と、これまで何が起きていたのかについて①|借金玉 (note.com)
2万文字と非常に長い文章です。センシティブな内容も含みますので強く興味のある方以外はすべて読むことをあまりオススメしませんし、僕の主張は本noteで分かるよう諸問題のない範囲で引用するつもりです。(問題のある場合ご指摘ください。すぐに対応いたします)

まず前提として、私(借金玉)は発達障害者であり精神障害者で、かつクローズ(障害を明かさず働くこと)就労を希望し続けています。それは、私が書いた本がすべて「発達障害者がなんとかクローズで働き、人並みの収入を得る」ことを主眼としたものであることからもおわかりいただけるはずです。この就労形態は「世間に障害者であると知られていない」ことが前提となります。検索エンジンに本名を入れたら障害者だとわかってしまう、そのような状況を発達障害者はなんとしても避けねばなりません。
(中略)
極めて現実的な話なのですが、発達障害者であり精神障害者の中年男(私のことです)を、障害者と知った上で雇用してくれる職場はそうそうありません。そして、採用を検討する人間の本名をインターネット検索しない人事担当者も、まずいないでしょう。

上記noteより引用

上記のような理由から、借金玉氏は現実に従事する仕事としては発達障害者であることを隠しています。文中にもあるようにクローズ就労というやつですね。
こうした思惑を恐らく分かっていながら借金玉氏の本名を開示するアカウントに悩まされているといったことが上記noteには記されているわけです。
(悩まされているなどといった生易しい言葉では表現しきれませんが、これしか僕には表現できませんでした)
借金玉氏は死を選ぼうとしている様子がはっきりと見て取れます。
アウティング(本人が公開したくない情報を勝手に話されること)の行きつく先はそこまでありえるということです。

注:借金玉氏の顧問弁護士の方も言うように、氏は大きく問題のある人であるようです。本件も訴訟中ですし、相手方の言い分もあると思いますので、誰が悪いかという所感は避け、本noteはあくまでもアウティングによる弊害を言及するのみに留めます。

僕のされてしまったアウティング

僕にはごく近しい人間にしか伝えていない持病があります。
実のところ家族にも母親にしか伝えていません。母親も根本的には理解をしてくれていないと思っていますし、中途半端に話すべきではなかったと思っています。
日常生活には支障がほぼありませんし、誰に話しても現実的にはそこまで問題はないのかもしれません。只話したくないのです。理由は「僕が嫌だから」です。

当時同棲していた彼女にこの持病を打ち明けました。
一応は理解を示してくれた様子でしたが、同棲している上での僕のいち些細な行動への不満(僕にとってはで、彼女にとってはそうでなかったかもしれませんが)を彼女の友人数人(僕との共通の友人も含む)に僕の持病とともに話してしまったようです。

その後、彼女との些細な喧嘩の際に「その持病があるからといって過去のこの行動はひどい。親のしつけがなっていないと友人も言っている」と言われたことから、僕の知らないところでのアウティングを知ることになりました。
知るかよそんなもん。なんで勝手に俺の持病話してんだよ。って話です。

アウティングによる弊害は単に嫌だからということ以上に、理解のない第三者に自身の言葉なしに判断されることです。(ここに例えを書こうとしたのですが、誰も傷つけない適切な例えが思いつきませんでした)
この件でいえば、ちょっとした不注意にすぎないことが「親のしつけがなっていない」などといった心無い言葉で表現されたことに現れています。

他人の機微なことを勝手に話してはいけない

当たり前のことですが、他人の機微なことを勝手に話してはいけないのです。
そんなこと言ったら日常会話できないじゃないかという意見もわかります。ですが他人がオープンにしていない性的思考や病気などを勝手に話すのは相手のことを思えば控えなければいけないと思います。

こうした文を書くとつばめくんもこんなこと話していたじゃないかという意見が飛んでくる可能性もあると思います。が、極力人に迷惑をかけずに生きていきたいものです。

僕のアウティング経験など借金玉氏と比べれば大したことではありませんが、氏が少しでも心の平穏を保ち生きていけたらよいなと真に願います。

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