わたくしシステムエンジニア。思うところがあって転職活動中である。 温度感としては「もう少しお金をくれたり休みが多かったり女を用意してくれたりする職場があったら移ってもいいかな」程度で、是が非でも現職を辞めたい感じではない。 ということで各転職サイトに届く面接のお誘いに対して、知った名前の企業に手当たり次第に返信しているのだが、今回耳慣れない選考フローに出会うこととなった。 事の起こりは一次面接に通った後である。相手先は新進気鋭のSaaSを展開する「だいぶ大きくなった
アマプラに来てたから映画『ゆるキャン』見ました! いや素晴らしいの一言。こんなに腰の入ったお話になるとは思っていなかった。 作品テーマは「社会と個人の相克」だと思う。 ゆるキャン(正式名称「ゆるキャン△」)は、同名の漫画を原作とするロリコンアニメである。ちなみに「△」はテントのマークであって本田圭佑とは関係ありません。 内容は女子高生がキャンプをするというもの。見た目良し、性格良し、家も金持ちな彼女たちはタイトル通りゆる〜く、無理のない範囲で、得意を活かし、自分
アマプラに来ていたので『大怪獣のあとしまつ』を見た。 なおこの作品、世間での評価はすこぶる悪く「圧倒的駄作」「令和のデビルマン」「作品自体がウ○コとゲロの中間」などの罵詈雑言を浴びている。 しかしながら僕は思う。本当にそこまで酷かったろうか。 なぜ世間ではそこまで酷いものと評価されているのか。この作品の持つ108の酷いところから突出して酷いものを挙げると ・全編に渡って配された下品なだけでクソつまらないギャグ ・ラストのアレ の二点で概ね意見が一致するものと思う。
禁酒しよう。 薄曇りの広がる日曜の昼前。アパートの窓から白い空を見上げながら僕はそう思い立った。 これきり酒をやめようというわけではない。考えてみるとこのごろ飲みすぎていたのだ。金曜夜に友達と飲みに行き、土曜は昼からBBQに参加して当然夜まで酒を飲んだ。そのような会の常として、余った酒を分けて持ち帰り、そうすると次の日も飲んでしまう。 現にいまも僕の手にはキリン一番搾りの缶が握られている。まだ十分に冷たさを保持したこいつを直接口に流し込んでみると、炭酸を帯びた爽
『ONE 〜輝く季節へ〜』というゲームがあった。 90年代後半に流行った、ゲーム性はほとんどなくストーリーを追っていくだけの18禁ビジュアルノベル。18禁なのにエロシーンは添え物程度で、泣き所満載の悲恋ストーリーにテキストの大半を割く、いわゆる「泣きゲー」の初期作品である。 主人公、折原浩平くんは幼いころに妹を亡くし、両親も蒸発してほとんど独り暮らしのような生活をしながら高校に通っていた。そんな彼の前に次々と現れる「口調が変」「カレーを異常に食う」「異常に甘いものを食