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久々のカメラ

関西大学で英語の試験を受けてきた。
中学英語から学び直してきたけれど
語学習得の道は、決して容易いものではないということを、ひしひしと感じる有様だった...

まぁ、この一か月は仕事が忙しくて、ほとんど勉強できていなかったので、当然の結果ではあるけれど、半年ほどずーっと、テキストをめくる日々を過ごしてきたので
多少は、点数が上がっているといいなぁなんて、ちょっとだけ期待している。

受験票が届き、会場が関西大学と知った時は驚いた。前回は大和大学だったので、引き続き同じ場所になると思っていた。関西大学は、友人の出身校なので、何か、引き寄せられたのかもしれない。

テスト終了後、食堂や他の校舎も覗いてみたかったけれど、今のご時世、あまりウロウロできないので、残念に思いつつもおとなしく帰ってきた。

友人が大切にしていた作品集を見せてもらった夜、私は、夢の中で、カメラのシャッター音を聞いた。それも、パシャパシャパシャっと連写モードで。驚いて振り返ると、顔からカメラを外して、そっと微笑む人がいた。

愛猫ココが夢の中に出てきた時もそうだけど、夢の中の私は、「あの世界にいる」ということに気づいていない。目が覚めて初めて、「この世界」では、直接会えない存在が、そばにいたことに気づく。寝起きは、しばし、まどろんでいるので、そのまま忘れてしまうことも多い。

そんな、ほのかに淡い夢を見た翌日、私は、姉と一緒に住吉大社へ行った。姪っ子の模試が終わるまで、ずっと待っているのも暇だから、それまで、どこか出かけようということになったのだ。

住吉大社は、七五三のお祝いで賑わっていた。第三本宮から順番にお参りして、第一本宮で手を合わせた後、不思議なことに、それまで沢山の人で賑わっていた境内から
すーっと、人の気配がなくなり、静けさに包まれた。

思わず、持ってきていたカメラで数枚写真を撮る。とても静かだ...何て気持ちがいいんだろう...。光の射し方も、ちょうどいい。そんな心地よさにひたっていると、突然、昨日の夢が蘇ってきた。

静かな場所で鳴り響いたシャッター音。連写。カメラのファインダーをのぞき込む女性のシルエット。

今のデジカメは、ほとんどが液晶の画面を見て撮っている。女性が手にしていたのは、フィルムカメラの一眼レフだった。そこでようやく、友人が現れたのだと気が付いた。

写真、撮っているんだね!
どんなの撮ってるの?大好きだった空かな?それとも海かしら?

私は、いまだに何を撮りたいのか分かってないよ。でもね、もう考えることは止めたよ。見たまんま、好きなものを撮ってみることにしたよ。

これ、いいな!と思えるものが撮れたら、お知らせするね。だから、時々でいいから、また出てきてよ。いつか、おしゃべりもできたらいいな。だって、あなたったら、すぐにいなくなっちゃうんだもん。もう少しゆっくりしていってよ。また会おうね。約束だよ!

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