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トチの実の焼酎漬け

秋になると、栗やどんぐりが落ちているのを見かけることがある。

なかでもトチの実はころんとして可愛らしく、つい拾いたくなる。
※小学校の教科書に出てくる『モチモチの木』はトチの木

とても苦くてそのままでは食べられないけれど、いろいろと薬効があるらしい。

血行促進、抗炎症作用があり、医薬品や化粧品としても利用されているとのこと。こういうものが家庭に常備されていれば、ちょっとしたトラブルなら自力で対応できそう。いろいろな痛みに効くということで、山村では民間療法の常備薬とされているみたい。

ということで、子どもたちの協力も得てトチの実拾い。もう十分、と言っても拾いつづける子どもたち。楽しいよね。採集の喜びを実感できるずっしり感。

これを洗って乾かして、割ってホワイトリカーに漬け、3か月以上経てばできあがり。

8リットルの壜いっぱいに実を入れ、35°ホワイトリカー3.6リットルを注いでひたひた。写真は漬けた翌日で、栗のような実が崩れて溶けだしています。

トチの実はあく抜き(かなり大変らしい)すれば食べられるし、薬効成分のサポニンには界面活性作用があるので、石鹸代わりにもできる。もっと美味しく便利なものがある現状では食べたり石鹸にするつもりはないけど、有事の際に使える知識として知っておくと、いつか役に立つこともあるかも。

突然、

トチの実!拾う!漬ける!

って降りてきて、つき動かされるようにトチの木について調べたり、近場のトチの木を探して歩き回ったり。

身体を動かしたり、近くの植生の知識がついたりというところも含め、自分の意思でというより、必要性があってそのために動かされたような、そんな感じで憑かれたように仕込んだのでした。




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