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女1人北インドの記録 ①インド準備の体験談


北インドを女1人でぷらぷら旅した時の話を書こうと思う。


自分の備忘録としてと、またいつか海外に自由に行けるようになった頃にどこかの誰かが読んで参考に(なるのか?)してくれたら良いなーと思い筆をとった次第です。よろしくね。

インドに行きたい

2019年の年末、12月19日から31日までの約2週間、北インドを横断した。

そもそも何故インドに行こうと思ったのか。きっかけは友人との会話。
たしかその年の6月ごろ、大阪市・天満の路地裏にあるベトナム料理店でその友人と333(ベトナムのビール)を飲みながら旅行の話題になり、私はその春にイスラエルからパレスチナに入った話を、友人は大学の卒業旅行でインドに行った話をした。

「旅行の目的は北インドのバラナシだった。バラナシではガンジス川のほとりで皆が祈りを捧げていて、そこでは毎日祭りが行われる。あちこちで皆葉っぱを嗜んでいる(葉っぱとは、もちろん通常のタバコの葉っぱのことです)。」

ガンジス川で沐浴する人や毎晩行われるという祭りの動画、前述の葉っぱ入りのラッシー(なぜか灰色でめっちゃ不味そう)の写真を見せてもらい、今まで行った国のどれとも違う異様な雰囲気をバチバチに感じ衝撃を受けた。

それからしばらくInstagramでインドの画像を眺めたり、インドに関する書籍を読んだりしながら「インド、行きたいな・・・」とぼんやり考えていた。

ちなみに当時気に入って何度も読んでいたのは、妹尾河童の「河童が覗いたインド」と沢木耕太郎の「深夜特急」。この二つは現地にも持って行った。

もうね、行くしかない。年末年始の休暇に5連休(私が勤めている会社では毎年どこかで5連休を取ることができる)を組み合わせれば16連休が取れそうだということが分かり、インドへ行く準備を始めた。

➀旅程を立てる

まずGoogleマップを開いてどこに行くかを決めた。

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ここらへん(赤線)。
とりあえず友人の話にでてきたバラナシ(赤線の中心近く。マップではワーラーナシーと表記)はマスト。

おそらく日本からのアクセスは大きい街の方が便利だろうから、地図で見てバラナシの左側のニューデリーから入国が楽そう。

16連休といっても正月は実家に帰りたいから、実質インドには10日くらいしか滞在できない。
その期間でも途中何ヶ所かに滞在しながら移動できそうな距離を何となく予測したら(距離が何キロとかは見ていない。本当に何となく)ニューデリーから入ってコルカタから出るのが良いんじゃないか、たぶん。ということになった。

てことで「自宅がある大阪からニューデリーに飛び、途中は未定、帰りはコルカタから実家がある福岡に帰る」航空券を買うことにした。

いつも旅行では特に計画を立てずに現地での出会いに任せて進むのが好きだ。インターネットのおかげでバスなどの交通機関やホテルも現地で即予約できるため、行き当たりばったりの旅は昔よりもやり易くなったと思う。ありがとうインターネット。

②航空券を買う

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Skyscanner経由、Gotogateで購入。中国東方航空でインド往復で5万円台。やっす。

私とて欧州に行く際はエールフランスを予約して機内で無限にもらえるワインを飲みまくるんですが、まあ、今回は良い飛行機に乗ったところで目指すはバラナシ。この際航空会社は何でも良い。

中国東方航空はたまに利用するが、機内サービスは期待できないけれど映画の種類はそれなりにあるし、そこまで長旅でなければ十分楽しめる。中国でのトランジットも面白い。

③インドビザを取る

日本のパスポートを持っている人は大体の国なら航空券買っちゃえば即旅行の準備完了なのだが、インドに入国するにはインド観光ビザが必要になる。

このビザ取得がもうはちゃめちゃに面倒くさい。
インドビザ取得代行業者が1枚8800円という法外な値段を吹っかけても客がつくくらい面倒くさい。

まずWEBで記入した申請用紙をプリントし、証明写真を準備する。
書類が準備できたらお近くのインド大使館にトコトコ行って申請用紙と証明写真とパスポートを渡し、ビザが出来上がったらもう一度大使館まで行って受け取ってやっとのこさビザ取得完了、というスタイル。

ちなみにインド大使館は大阪と東京にしかないので、遠方に住んでいる場合はこれらの書類を郵送する必要がある。この場合直接行くよりもかなり時間がかかってしまうらしい。

WEBで書く申請書がそもそも面倒くさいのに加え、貼り付ける証明写真が何でか知らんがめちゃくちゃデカい50mm×50mmという特殊なサイズ。

そんなデカい証明写真、駅前のDNPの機械では出力できないので、自宅に簡易スタジオを作り自撮りし、その写真をPhotoshopで加工して写真用紙に出力しハサミで切って作った。

電車を乗り継いで大使館まで行くと、窓口には代行業者らしいオバチャンが大量のパスポートを抱えて並んでいた。申請代行を選ぶ人はたくさんいるのだ。
たしかに面倒だが代行手数料8800円はちょっと高いかな、というくらいの絶妙な面倒くささだった。

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WEBでの入力箇所は、こんな質問が延々と何ページも続く。
中には「パキスタンに行ったことがありますか?」「人身売買に関わった事はありますか?」のようなインドの情勢ならではの質問もある。

とにかく書くことが多いので途中保存しながら2日かけて項目を埋めた。

④インド鉄道IRCTCの会員になる

インドの鉄道をオンラインで予約するためにインド鉄道のサイト(IRCTC)の会員になった。

インドの各都市を旅行するための移動手段には多くの国と同じく飛行機・バス・鉄道などがあり、みんな違ってみんな面白いのだが、
その中でもインド鉄道は1800年代から続く世界で最も大きな鉄道システム。
インド映画にもよく登場するし、インドに行くなら乗らない訳にはいかない。

もちろん地元の人たちが使う普通の電車なのでチケットは駅のチケット売り場に行けばすぐ買える。

しかし私は並ぶの嫌いだし、出来るだけ便利に旅したいのでWEBでも予約できるようにしようかな、と思って手続きを始めたらあら大変

まずインド鉄道のサイト(IRCTC)から予約するためにはIRCTCの会員にならなければいけないのだが、会員になるための登録がとにかく大変なのだ。

まず、登録ページがどこにあるか分かりにくい。何とかたどり着いて登録を始めるが、途中でワンタイムパスワードが送られてくる、はずが送られてこない。

他にもワンタイムパスワードが送られてきても認証しない、そもそも認証画面にすら辿りつかない、クレジットカードが登録できない、みたいな謎のトラブルが続き、会員になるだけなのに3日くらいかかった。

私が無知なだけで他に方法があったのかも知れないが、ビザを取るのと同等くらい大変だった。

はぁ

こんなに大変なのは日本からIRCTCに登録しようとしていたからで、現地の人は簡単にできるらしい。
ちなみにインド現地の人が電車を予約してくれるサービスなんかもあった。

おわりに


そんなわけで私のインド旅行準備編は終わり。

行く前から相当面倒くさい国だが、実際行ってみるとそれどころじゃないくらい面倒くさい事ばかりだったのでそれも書いていこうと思う。

例えばデリーから入国した日の夜ホテルに3時間くらい連れて行ってもらえなかった話とか。

ではまた

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