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親知らず、子も知らず。


めちゃめちゃうれしいことがあった。

長年できなかった、親知らずを4本全部抜くという行事を終えた。

いや、正式には明日抜糸なので“終えた”という表現には誤りがある。が、山は越えたのでこれでよしとする。(笑)

以前は仕事ではを使っていたので(一体どんな仕事なんだよ…って思いますよね。)なかなか歯をいじることはできなかったのだ。だから無職になってまず取り掛かったのが、実は親知らず。((就活せいっ。))

もうそれはそれは大変なものだった。生えてると言っても、生えてないのだから。

みんな揃って骨の中、隣の歯の根元に頭を突き刺して生えていたりしたので、切るは剥がすわ、掘るわ割るわの大工事。いい歳して毎度震えて泣いていた。

どうしてそんなことをわざわざしたのかというと、お口の中のパンゲア超大陸をどうにかせねばならなかったから。子供の頃から歯並びが超悪く、ずっとコンプレックスだった。笑うこと、喋ることが嫌なこと、いちいち他人の目線を気にしながら生きていたことはもちろんだが、年齢を重ねるにつれて今度は噛み合わせがひどくなった。

そう、私の歯が移動を続け、大陸が散り散りになっていったのだ。


『何百年後には日本とハワイ、泳いで行き来できるんだってーーーーー!』


無邪気にそう話していたいつかの自分が思い出された。。。

困る困る。大陸が移動され続けては、困る困る。

60歳まで働きたいだなんて言って就活するのに、その頃には喋れないなんて。大好きなおせんべい、食べられないなんて。( )

と、いうことである。歯列矯正しまーーーす。


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ごはんのせがちエッセイ、今日はスープジャーでいただく親知らずランチ。

食べる頃には中華風おかゆになっているはずだったのに、ムギュッとしたおこわになっていたよ編。

その日の朝、スルスルと食べやすくて、栄養満点!素敵ランチ〜!だなんてうぬぼれていたバチが当たったのだろうか、正反対のがっつりおこわの洗礼を受けた。



味は、良かった。





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