電柱

演技と驚き◇Wonder of Acting #1(Jan. /2020)

【はじめに】<演技>についての言葉を集める場所を作りました。人が誰か別の人を、時にはこの世にいないかもしれない人を<生きている>不思議、それを観て心を揺さぶられる不思議、を一緒に味わったり、考えられる場所になれば良いなと考えています。ゆっくりと、けれど、遠く・深くを目指します。

立ち位置は受け手の側です。観客の立場から、演技という驚きをもっと味わいたい。私以外の誰かが演技から受けた驚きについても聞いてみたい。それが最初の発想です。

第1号は1月のTwitterから集めました。探した範囲、対象ジャンルとも、さほど広くはありません。今お読みの方も、演技をめぐって書かれた言葉を是非お寄せ下さい。自薦・他薦は問いません。連絡先は末尾に記載しております。この記事への感想など、それ以外のコメントも大歓迎です。

なお事前の引用許可はとっておりません。記事公開の後に引用した旨連絡しています。アカウントご本人からのご要望がありましたらできるだけ速やかに削除します。(このやり方自体に違和感のある方もいるかも知れません。また、私が気が付かない著作権の問題や、公序良俗の問題があるかもしれません。その場合、ご連絡下さるとありがたいです。)

それでは第一号です。お納めください。

01.今月の演技をめぐる言葉(2020/01)

02.こういう基準で言葉を選びました(初回なので少し長い)

対象は、舞台、アニメーション、映画、テレビドラマ、そのほか、人が<演技>を感じるもの全てについての言葉です(夢は大きく)。選択基準は、演技について書かれていること。肯定的もしくは記録的または分析的であること。というか、とにかくネガティブオンリーではないこと。また単に「すごい」「すき」というだけではなく、その演技固有の何かについて書いてあること。あ、でも、すごいすごいすごいすごいすごいすきすきすき。みたいなのは多分記録すると思います。

媒体は、Twitterから始めましたが、要は、ほっておくと流れて消えてしまう言葉をとどめておきたいということです。チラシの一行とか、街の看板とか(看板に演技のこと書かれてたら、ぐっときますね)、そんな言葉を探しています。逆に言うと、ブログなどにまとめて書いてあるものは、今月の「Wonder of Act」で紹介することはあっても「今月の演技をめぐる言葉」では引用しないというのが大まかな方針です。(このあたりも難しくて、全然別の話題について書かれた記事の中で、一か所演技についてハッとする言葉が書かれていたら記録するだろうとも思います。)

また当初、「観客の」言葉に限ろうと考えていましたが、これは少し考えて、取り下げました。観客にとっての場所でありたいと考えていますが、そのことと観客の言葉だけを集めることとは違うと感じたからです。

それから、私が観ている/観ていない、共感できる/共感できないは判断基準にしません。ですから、私が観たこともない演技について、100人のうち99人(私も含む)が賛成できないような言葉が載っているかも知れません。それも含めて<驚き>、という理解をしていただけるとありがたいです。

また、同じ対象(作品・俳優)、同じ言葉の出どころ(書き手)、についてどれくらい気にするかは、あまり気にしないことにしました。基本その月(に見つけた)言葉を集めようと考えていますので、かぶることを気にかけすぎるのも変だろうという判断です。とはいえ、10も20もかぶることはないと思います。そのあたりは編集人のバランス感覚で。

03.今月の「Wonder of Act」(編集人の一押し)

画像1

ー映画『殺さない彼と死なない彼女』パンフレット(1月3日入手)より
間宮(祥太朗) 「原作もそうですけど、扱っている感情としては、非常にミニマムだと思うんです。基本的に俺は桜井さんとしか関わっていないし、他のパートの出演者もそれは同じだったはずで。二人というのは人間関係の最少人数ですけど、SNSの友だちやフォロワー、いいね!の数で人間関係が数値化されるいまの世の中で、たった一人の相手がいれば成立するということが描かれている。その人さえいれば自分を肯定して生きていけそうな勇気を持てる。そんな人間関係の原点に立ち返れる映画だと思います。」

厳密に言えば、演技についてではなく、俳優による映画・配役解釈の言葉ですが、こうした認識をもって、あの演技を見せてくれた間宮祥太朗氏に敬意を込めて。

04.予告、お願いと連絡先

第2号は2月28日発行予定。2月に書かれた言葉を中心に集めます。できれば日数と同じ29以上の言葉を集めたいものです。
よろしければ、ご自身の言葉、あるいは、ご自身がぐっときた言葉をご紹介下さい。取り立てて焦っているわけではありませんが、もっと舞台、アニメーション、テレビドラマの演技について言葉が集められれば良いなと考えています。今月もっと大河ドラマの話題が集まるかと思いましたが、存外演技について書かれているものはなかった印象です。
連絡はコメント欄のほか、以下もお使いください。
 Twitter: @m_homma 、@WonderofA (このマガジン専用)
 Mail: pulpoficcion.jp@gmail.com
ツイッターのDMは開放しています。

そうそう。マガジン、および、各月の記事タイトルの画像は、乏しい私の画像フォルダから選んでいますが、何かしら演技を感じさせる画像(撮影・作成問わず)をご提供いただけますとありがたいです。公表して良いお名前(アカウント名)もお知らせいただけますと、明記いたします(それくらいしかお礼できませんが)。

それでは、また一月後にお会いできますことを!







▼ 最後に

99.編集人について

pulopo ficción。pulpoはスペイン語で章魚(たこ)、ficciónはそのままフィクションの意味です。呼びかける際はpulpoさん、章魚氏などでどうぞ(編集人の本名を知っている方は本名でもかまいません)。

1965年生まれ男性会社員。高校生の頃に小説好きが高じて戯曲を読むようになり、大学で生の舞台の面白さに目覚め、演出をし、戯曲を書き、俳優でもありました。映画を集中的に観だしたのも大学の頃です。noteに、昔(大学卒業後)書いた戯曲と演出ノートが載っています。

30代後半から観客サイドに移り、舞台よりも映画を観ることの方が多くなりました。テレビはほとんど観ません。嫌いなのではなく、習慣を失い、苦手になってしまった感じです。劇場アニメも割と観るほうだとは思いますが、ファンの人にはとてもかないません。とはいえ演技が好きという点でつながれると信じて、このマガジンを作っています。

 【参考】最近編集人が書いた演技についてのnote

編集人からは以上です。これからもどうぞよろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?