見出し画像

TY-Sではない

日本のトライアル界において、SCORPAスコルパTY-S125Fというオートバイは特別な存在だということは知っていた。

ヤマハのレジェンドが開発したプロトタイプをルーツに、内外のトライアル関係者の熱意により、ヤマハオフロードブルーをまとう外国メーカー量産車として結実したのがTY-S。自分もこのストーリーに惹かれた。

http://www.shizenyama.com/pages/nishimaki/0211TYF.pdf

ただ、自分が買ったものは、このストーリーから10年以上経ち、名前もTY-SからTYに変わった後のモデル。

エンジンからYAMAHAの刻印が消えただけではなく、ネットに残るノウハウの大半はTY-S用で、TYにはどうしても伝説の残照を感じざるを得ない。

ただ、TYには、TY-Sが望んで付けられなかったセルスターターがある。通称「オレンジ」と言われるカラーリングにも、TY-Sには無かったシャープさを感じる。

SCORPAの成功をきっかけに、GASGASやSHELCOも同じエンジンを使った初心者向けトライアルバイクをリリースした。その先駆けにして老兵の、このTYと頑張っていこうと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?