閑話休題⑯「押忍！クソ漢(おとこ)飯」

どうも、僕です。

男やもめとなってから、母が僕の栄養バランスを気にしてたびたび食材を持ってきてくれるんですが、クリスマス前にもらってたステーキ肉が冷蔵庫のチルドの中で震えていたので、今日はコイツを食べようと思います。

まずは米を四合炊きます。

あ、ここからは巨人族一人前の分量となりますので、一般家庭ではだいたい四人分の計算でお願いします。

ここから今日のメニューの下地となる、ガーリックライスを作ります。

ニンニクをお好みの量みじん切りにしますが、巨人族は細かい作業が苦手なので「魔神切り」にします。皮を剥いたニンニクの粒を「当たったらいいな」という感じで包丁で滅多打ちします。

はい。フライパンにオリーブオイルを適当に入れて、低温の時から先ほど刻んだニンニクを入れて香りを立てます。

そこにとき卵を四個ぶち込んで半熟ぐらいになったら最初に用意した四合飯を入れて適当にかき混ぜ、ポロポロとしてきたら醤油と塩コショウで薄めに味をつけます。つまりニンニクチャーハン的なものを作ります。

家にある一番大きな器にガーリックライスを全部入れます。

ここから肉の調理に取りかかります。巨人族のアゴと歯は強いのであまり気になりませんが、普通の人は筋に切れ目を入れておいた方がいいでしょう。また、肉は早めに冷蔵庫から出しておいて、室温になじませた方がいいと思います。

巨人族はめんどくさがりなので、先ほどのガーリックライスを作ったフライパンを洗わずにそのまま肉を焼きます。SDGs！

フライパンはチンチンに熱しといて、片面は焼き目が付いたらすぐひっくり返します。

そのまま急に弱火にして、もう片面はフライパンにフタをして、じっくり火を通します。

そのまま肉にじっくり火が通るまで、好きなマンガでも読みながら待ちましょう。三浦先生、なんで亡くなってしまったんだ…。

そのまま焼きあがった肉を、しばらく休ませます。前から思ってたけど、死体の肉片を焼いた後に「休ませる」って表現思いついた人、すげーな。生きてる間に休ませてやってくれよ。

肉を切り分けている間に、最後の仕上げをしましょう。さっきから働きづめのフライパンに日本酒と醤油を適当に入れて火にかけます。適当に煮詰まればソースの出来上がり。

最初に作ったガーリックライスの上に、切り分けた肉を乗せて、ソースをかけ回せば完成。

今日の「押忍！クソ漢飯」は「巨人族専用牛肉丼」です。推定カロリーは4500キロカロリーです。

ご馳走さまでした。