どん兵衛 だし天茶うどん

画像1 ここのところ話題の、日清食品さまの黒歴史トリオ。 「カップヌードル サマーヌードル」「熱帯U.F.O」、そしてこの「どん兵衛 だし天茶うどん」。 かつて販売されたものの全くもって売れずに大失敗した商品たちが、時代を経た今あえて再発することで陽の目を見るのではないか、そう期待を込めてリリースされた3作。 「黒歴史」を自らメタ的な自嘲的な視点であえて強調することによって目を引こうという経営戦略。果たしてその戦略は成功するのか否か?
画像2 今、だしブームだからこそ食べてくれ!だしブームの今なら勝つる! 人に黒歴史あり。企業に黒歴史あり。でも、黒歴史も上書きすれば白くなる(?)……そんな願いを込めて、かどうかは知りませんが、とにかく激しく主張されています。
画像3 ぺりっ。 ……うん。フツー。特に変な色ではない。ていうか、麺はフツーに現在のどん兵衛の麺だな。もっちりしていて頼りがいがありそう。 前にも書いたけど、自分は昔のどん兵衛の、あのフニャフニャで細長くて頼りないいかにもジャンキーな麺が大好きなんだ……。 2002年の商品の再発ということで、あのフニャフニャ麺に少し期待していたのだけど……。いや、2002年の時点で既に麺はリニューアルされていたのかな?
画像4 かやく入り粉末スープとのり天。袋の「かやく入り粉末スープ」の字体がエヴァンゲリオンっぽいのは何故だろうか。 彩り七味は付いていない。ちなみにこれ、関東版では液体つゆだったりするのだろうか? 関東に行くたびに、帰りに関東版どん兵衛を2個ほど買って帰るのですが、粉末スープと液体つゆを両方とも入れた「東西混合どん兵衛」を作ろうとしていつも忘れる。いやそんな話は別にどうでもいいですね。でもいつか絶対やる。
画像5 そして、のり天。……のり天。本当に、ただの、のり天がひとつ。うーん。失敗の原因は、わかりやすくこれな気がする。 同じどん兵衛シリーズのレギュラー商品である「かき揚げうどん」のかき揚げのボリュームと、こののり天の地味さを較べると……うーん。いや、確かに味のジャンルは違うけども……うーん。
画像6 かやく粉末スープを入れ、のり天を乗っけてみる。なんだこの色合い。嫌な予感がする感じの色合い。いや、アレだ。外見で人……じゃない、食べ物を判断してはいかん。 抹茶カップヌードルだって、外見はアレだったが結果的には気に入って、ドンキで(68えんという驚安価格だったのもあって)5個くらい買い溜めたほどなのだから。 ……でも、うーん。のりと天ぷらは別にするか、どちらか片方にした方が良かったんじゃなかろうか。
画像7 混ぜ混ぜ。段々と、常識的な色合いになってきた。ていうかなんか色が濃い。東京のうどん、って感じがする。 普段のあっさりテイストな関西版どん兵衛に慣れた関西人の自分の舌は、これを受け付けられるのだろうか。関東版どん兵衛も嫌いではないけど、やっぱり濃く感じるんだよな。 でも、麺は意外にもしつこくない。それ以外の要素がしつこ過ぎる。だし。そう、ラベルでも強調されていたように、とにかく、だしが強い。
画像8 鰹っぽさがすごい。そこにのりと天ぷらである。「鰹+のり」あるいは「鰹+天ぷら」なら、まだ程良いCHEMISTRYが産まれる可能性があったのだけども……。「鰹+のり+天ぷら」だと、各々の目指す方向性が違いすぎて散漫になって、ただしつこいだけでまとまりのない駄作が出来上がってしまう。
画像9 うーむ。しかし、いや、あえて……。 更に濃くしてみるのとか、どうだろうか。 プラーナPからの、半ばヤケクソじみた提案です。あの超大物「永谷園のお茶漬け海苔」をゲストミュージシャンに迎えた、(舌が)踊れるリミックスバージョンです。 ざっざっ。 ……うん。だしのり天茶漬けうどん。濃ゆい。濃ゆいぞ。魚介感はMAX。思わずごはんを突っ込みたくもなってしまったけど、それはさすがにやめておきました。なんだこれ、胸焼けしそうだよ。明らかに玄人向け(なんの玄人だ)。
画像10 うーん。悪くはないのだけど、良くもない感じ。これじゃあまあ、不人気になるのも頷けるかなあ。 なにより、バランスが悪い。インパクトを得るために「のり天」にしたのだろうけども、「天」がこんなオマケ程度なのなら「のり」だけで良かったな。あるいは、天ぷらを増りょ……うん。かき揚げ!そう、かき揚げ!……結局、かき揚げ味が恋しくなってきた。 結論:どん兵衛の最高傑作はかき揚げうどん! -ごちそうさまでした- #noteジャンクフード部 #どん兵衛
画像11 -追伸。 実は、エスニック風味のサマーヌードルも食べました。が、感想は……うん。レモン味のカップヌードルって感じ。まあ、記事にしていない時点で察してくれ……。 そして、熱帯U.F.Oも残っている。暑苦しそうなパッケージのやつ……いつ食べるかな……。

サウナはたのしい。