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ネットで嘘つきが「金持ち」になっている!インフルエンサーが搾取するパターンとは

ネット上では「稼げます」情報が満ちあふれていますよね。
たとえばnote。
「インスタ1か月でフォロワー1万人にした方法」
「ツイッターで1か月40万円稼いだ方法」
「ツイッターで600万円稼いだ方法」

などの派手なタイトルがいくらでも出てきます。

youtubeでも「月収2,000万円」「月収4,000万円」という人をみかけました。

こちらの件についてはこの記事で詳しく書きました。こちらの記事では随時私が発見した嘘つきネットユーザー情報をアップデートしていきますので、関心があればお読みくださいね。


さて話は戻って、これらの「ネットでドヤ顔している人たち」は本当に稼いでいるのでしょうか?
そしてこれらの人が販売しているnoteを購入したからといって、購読者は本当に稼げるのでしょうか?

答えはnoである可能性が濃厚です。それらのnoteで本当に稼げるなら、今頃多くのネット民は大金持ちになっているはずからです。現実にはnoteを購入する方は「単なる養分」になってしまっています。

またもう1つの問題は、noteを売り出している人たちが、当初は「稼いでる」とハッタリを言っていただけなのに、養分の方たちを踏み台にして「本当に金持ち」になっていることです。これについてはかつて社会問題となったネズミ講やマルチにも似た印象です。ネズミ講やマルチでも、一番上に君臨する人はものすごい利益を得て下の人は搾取されるだけですよね?

今回はネットで「嘘つきが人を騙して本当に金持ちになっている問題の実情」と「インフルエンサーが搾取する仕組み」を解説します。

1.ネットで嘘つきや大げさ、ハッタリが金持ちになるパターン


1-1.Noteで「稼ぐノウハウ」を売って大もうけ


noteでは「稼ぎ方のノウハウ」を売って大もうけしている人がたくさんいます。私は普段そういった界隈からは距離を置いているのですが、ときどき流れてくるので見に行くとすごい世界が広がっています。

・ハッタリでも「稼いでる」と言って人集めをする


「ツイッター運用して1か月で50万円稼いだ方法」「インスタグラムで月30万円の収益を得る方法」「インスタグラムでフォロワー1か月に1万人にした方法」など。
そういうnoteを売り出す人は、だいたい「アフィリで月7ケタ稼いでいます」など「稼いでるアピール」をして見る人に「自分を信用したら稼げる」と思わせようとしています(実際に稼いでいるかどうかは不明です)。そうして「お金を稼ぎたい人」を集め、関心を持たせた上でnoteを売り出し購入させています。

・売れ出すと拡散されてさらに売れる


いったん売れ出すと勢いが止まらず拡散され、noteがどんどん売れます。
買った人が「良かったです!」と言って騒ぐのでまたそれが拡散されてまた売れます。買った人は興奮状態になっており、そのときは心底「良かった」と思い込んで熱意を込めて拡散するので妙に説得力があり、そのツイートを見た人が「それなら本当に儲かるかも知れない、私も買おうかな」と思ってどんどん購入者が増えます。

・どんどん値上げされる


最初は余り高くなくても、どんどんnoteが値上げされて収益率が高くなっていくのも特徴的です。次々に異なるnoteを売り出して、信者となった前回の購入者にリピート購入させてさらに高額な利益を得るパターンもあります。

本当に稼げるわけではないにもかかわらずnoteが売れ続け、1日で数十万といったお金が一人に集中して入っていく、狂気じみた事態が発生します。


1-2.インフルエンサーが予告してnoteを販売


フォロワーの多いインフルエンサーがnoteなや教材を売り出すパターンもあります。
そもそもインフルエンサー自体、もともとさほど稼いでいたわけでもなくても「稼いでます」などと言いながらフォロワーや信者を集めているケースが多いように感じます。

・1週間前にnote発売を予告→フォロワー&信者の期待感が高まる
・3日前にインフルエンサーがnote発売を再度予告→フォロワー&信者の期待感がさらに高まる
・当日「もうすぐ発売します」などを煽る→フォロワー&信者の期待感がMAXになる
・実際に発売され爆発的な売れ行き。ほとんどみんな内容を見ないで購入

このような流れです。インフルエンサーがnoteを売り出したら一瞬後にツイッターのリプライ画面に信者が「秒で買いました!」などと書き込んでおり、気味悪さを感じたこともあります。

こうしたnoteの販売者が全員嘘と言いたいわけではありませんが、多くの場合は「そもそも本当に稼いでいたわけではなく」嘘や大げさが混じっています。noteの中身もお世辞にも「稼げるものではない」「再現性がない、少ない」、「大げさが混じっている」ケースが多数あります。つまり本人は「本当はさほど稼いでいない」可能性が高いのです。

しかしnoteを売り出してたくさんの人が購入することにより、本当にその人の元にお金が集まります。いったん信者やフォロワーができれば、後は稼ぐのは簡単です。どんどん煽ってnoteや商材を売れば良いのです。サロンを開いている人もたくさんいます。
つまりもともとは嘘つきなのに、嘘をつきまくって煽り信者やフォロワーを集めて「本当に金持ち」になっている現状がネットでは数多く発生しています。


2.インフルエンサーが搾取する仕組み

少額の利益をもたらして目くらましをする
上記のようにいろいろな人にnoteを売りつけたりサロンを開いたりする「インフルエンサー」は、信者に「ギブ」しているのでウィンウィンの関係だ、などと言っていることがよくあります。
たとえば信者がインフルエンサーのサロンに入り、イラスト作成やライティング、動画編集などの仕事をもらい、報酬として数千円のお金をもらって「ありがとうございます。」と言っているパターンです。もちろんサロンは有料です。見たことがあるのではないでしょうか?
その場合、インフルエンサーはたいてい「私のサロンはウィンウィンの関係を作っている。私もギブしている」などと言っています。
しかしサロンのメンバーは月額のサロン代を払って仕事をいただいている状態です。報酬はインフルエンサーが稼いでいる額と比べれば雀の涙です。会社で働くとき、会社に月額のお金を払って代わりに仕事を頂いて働くということがありえるでしょうか?
ありえません。どんなブラック企業だ!?ということになりますし、法律違反です。

しかしこのように「ウィンウィン」「ギブしている」などという虚構の主張を信者がまたどんどん宣伝して拡散します。すると、さらに多くの信者が増えていきます。
実体はインフルエンサーがサロンの信者を養分として利用しているだけです。
信者の方は「ありがたや」などと言っていますが、上記のブラック企業の例からも分かりますが「ありえない搾取」です。

以前に書きましたが、実際には本当には稼いでいないのに「稼いでいる」といってnoteや商材を売ったりサロンを開いたりするのは詐欺です。しかしnoteを売ることによって本当に金持ちになってしまうので救いがたさを感じます。なかなか法規制が届かないのですが、「実態がない、価値のないものが高値で売られている」という点で、ネズミ講やマルチとさして変わらず恐ろしい世界です。


3.高校生や中学生アカウントに要注意


高校生、中学生による販売パターンも増えているので注意した方が良いと思います。
高校生や中学生が「月額30万円稼いでます」「月額7ケタ稼いでます」などというアカウントを作成し、注目を集めフォロワーを増やして「ノウハウをnoteで売ります」などと言って発売し、爆発的に売れるパターンです。

実際にアカウント運営しているのは高校生や中学生ではないケースも多いでしょう。大人が「高校生」「中学生」と偽っているなら詐欺なのですが、証明のしようがなく怪しいアカウントが蔓延しています。
またこうしたアカウントは購入者から「noteの内容が薄い、役に立たない」と批判を受けると「高校生や中学生にそんな高度なものを求めるな」と開き直るケースがあります。値段が5千円、1万円と高いのだから高校生や中学生であることは言い訳にならないのは明らかですが、このようなめちゃくちゃな言い分によってごまかし、最終的には「疲れました」などといってアカウント消去してしまうパターンもあります。

お金を払った人は払い損、高校生や中学生本人(あるいは中の大人)はお金を集めてドロンです。まるでプロの詐欺師のようですね。

4.ネットの嘘つきの養分にならないために


ネットの嘘つきの養分なんかになりたくないですよね?
「自分は大丈夫」と思っている方も多いでしょう。
しかしそう思っていても、いつの間にか養分になってしまうケースが多々あります。そういう方は「〇〇さんは嘘じゃない。本当に有益な情報をくれる!」などと思い込んでいて、まったく自分が養分になっていることに気づきません。おそらく気づくのは何年か経った後でしょう。まったくもって貴重な人生の時間の無駄としか言いようがありません。
このような悲しい「養分」にならないためにはどうしたら良いのでしょうか?

「稼げる方法教えます」などと言われると気になってしまうものです。「ちょっとのぞいてみよう」と思って一回買うと「失敗したと思いたくない」ため、加速的に信者化してしまう傾向があるので要注意です。

上記に書いたようなネットの嘘つきや悪質インフルエンサーの養分にならないための方法について、次回のマガジンで取り上げたいと思います。

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17歳で重度の拒食症(摂食障害) 25年間苦しみ続けてきました。 必死で勉強して弁護士になりましたが病気が悪化して廃業 その後、在宅ライターになりましたが命の危機もあって入院中です 毎日入院日記を投稿中 よかったら闘病生活のサポート、お願いいたしますm(_ _)m