見出し画像

異次元の少子化対策

異次元とはなんぞや?
比喩的に使うなら、通常とは全く異なる考え方となるが
今やってる事も出る案も“通常”に沿った案ばかり。

つまり「異次元の少子化対策」とは、お気持ち表明であって、実際にそうする訳ではないという事。
の、わりに
気持ちも感じられない魂も入ってない案ばかり。

例えば、子ども一人につき1000万円を配ろう。人一人の生涯税収は1億4千万円くらいだから、十分元がとれる。
という案。
これも金額が大きくなっただけで、通常の考え方です。
むしろこの案は、1000万円というデカい数字に踊らされて子作りをするというキッカケになる為、子育ての環境が整うか整わないかは1000万円を受け取る親任せである。
また、もし本当にそうなって爆発的に子どもが増えても保育施設や教育機関はパンクするだけで、1000万円は自分の家の待機児童に充てられて消えて無くなる。
出産から小学校入学までの7年のみ子ども一人1000万円の経済効果を産むと唱えるオマヌケ代議士も出てくるだろう。

ただ、やりたい事と出てくる結果がちぐはぐであり、大きな数字で「異次元っぽさ」しか描けていない。

では本気で「異次元の少子化対策」を組むならどうしたら良いか考えてみます。

まず、大前提として「異次元」なら、現状の常識を改めるレベルで考えないと、爆発的な変化は望めない可能性があります。
なぜなら、人は通常運転が大好きだからです。
今まで通り平和に暮らしたい。と思ってしまうのは日本のインフラや治安の弊害なのかもしれない。
であれば、平和の確保から始めるのが生産的ではないだろうか。
この場合の“平和の確保”とは、少子化対策によって出るであろう懸念から人々と産まれてくる子どもたちを守る事です。
これこそが政府のやるべき仕事だと思います。
いつから政府は鼠小僧次郎吉になったのか。
お金を配って子どもが増えても、保育園に入れないいわゆる待機児童問題や教員不足は変わっていない。
つまり子育給付金を増やして子どもが増えたとしても荒れるだけで、将来性の見込みが全くない。
1000万円給付案なんて、性善説に乗っかった諸刃の剣である。

ここまでで想像はつくと思うが、まずすべき事は、子どもが増える準備を整える事です。

具体的には、まず順序として子どもが生まれてから就業年齢に達するまでの順番に合わせて、施設の拡充です。
産婦人科から始まり、託児所、保育園、学校教育と、兎に角作る兎に角大きくする。
ここで重要になってくるのは人員問題だが、施設の拡充と共にAI技術を活用していく事で本来人がやらなくても良い仕事を徹底的に自動化すれば、現状の人員数で2倍3倍に増設する事も可能だろう。
また、本来人がやらなくても良い仕事をしていた人員のスキルアップも進めていけば、規模はさらに大きく出来る。
今までやってた仕事を取り上げる訳ですから、学習する時間は確保しやすくなります。
設備投資は政府が行うので、給料も一旦は変えずに済みます。

それらを進めていき、どんな子どもでも平和に就業年齢まで成長出来るように環境が整ったら、ここで初めて子どもが生まれるキッカケを発動します。

前述のとおり、どんな子どもでも平和に成長出来る環境がある訳ですから、
それはつまり、望まぬ子どもゼロの実現という事です。
いわゆる“できちゃった”と言う場合においても、産婦人科の拡充が出来ている状態ですので出産までの安全は確保されます。
万が一、親が無責任に投げ出したとしても、養育施設の拡充が出来ている状態ですので、確実に受け入れて、より社会的な人へと理想的な順序で育てる事も出来ます。
そうしていくと、恐らく子育てを投げ出す親が増えます。

ここで性善説に乗っかります。
呼びかける必要はありません。
これは設備投資期に始めておけば良いと思いますが、親が居る生活と親が居ない生活をそれぞれ徹底的に可視化する事です。
親が居なくても幸せに生きていける、しかし親が一緒ならさらに幸せに生きていける。子どもが居なければ今を謳歌出来る、しかし子どもが居たら将来的安息を得られるし負担も少ない。等です。
それでも、子育てを投げ出す親は今より増えるでしょう。ですが、強制していては意欲を阻害するだけです。
だからこそ、そうなる事を見越して先に準備をするのです。

さて、子どもが生まれるキッカケの発動とは何か。
金配りではありません。避妊具の流通を制限します。
子どもが万が一爆発的に増えても、迎える準備は整ってます。怖くありません。
たばこや酒のように税をかけるのも手かもしれませんが、私は推奨しません。
身体機能と貧富は無関係だからです。
例えば、完全給付式にして避妊具メーカーから国が買い、不足した経費には補助金を充てる。

これで政策は二段構えになります。

異次元とはこう言う事だと思います。
あくまでも私の思いつきなので、穴は沢山あるでしょう。(性教育や性産業など)
ただ、気休め程度の給付金や諸刃の剣よりは格段マシと考えます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?