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セクシャリティなんて絶対的なものじゃない

よく「男が嫌いすぎて女の子だったら好きになれるかもしれません。バイかレズビアンかもしれないです。」や「女だけど男になりたいです。でも男が好きです」ってラブレターにきます。

これは思ったよりよく来る質問です。
それか私が返信してないから同じ方が送ってくださってるのかもしれませんが…。

なんで私が返信しなかったかっていうと実際よくわからないからです。
私自身、性と体は一致しているし、きっと異性愛者だし。

きっと異性愛者、と曖昧なのは男性を何年も好きになっていないことと、女性と付き合えるとも思ってるけどセックスしたことないからできるかわからないし、(レズビアンの方に聞いたところ、女の子は同性同士のスキンシップは抵抗ないけどいざセックスになると抵抗感が出る子が多いって)もし女性同士のセックスに抵抗感があるならそれはレズビアンの人から見たらレズビアンじゃないと言われると思うし、っていう。
そもそもセックスって行為が苦手なんですけどね。
だからといってAセクシャルなのかと言われればそれも違うだろうし。

でもそれについてあんまり深く悩んだことそんなにないんですよね。
いずれ愛せる誰かが目の前に現れたときその人の性別をきっと私は気にしないし、逆に誰も現れなくてもそういう人生もアリだしそれはそれで良いって思ってるから。
誰を愛すかなんて今決める必要を全く感じない。

つまり私自身も自分がわからないし、大半の人はわからないものだと思ってました。
誰しもが完全にセクシャリティが定まってるわけじゃないと思って生きてきました。
実際、異性と結婚した後に自分のセクシャリティが定まることなんてよくあるケースですし。
有名な話で言えば映画「リリーのすべて」のリリーや、ケンダルの父ブルースが女性として生きたいとケイトリンになったこととか、トワイライトのクリステンが男性と付き合ってたのに別れて女の子たちとお付き合いするようになったり。
セクシャリティなんて絶対的なものではないんです。

それで、そういうアイデンティティって結局自分で探し求めていかないと答えが見つからないものなんだと思います。
私にラブレター送ってくれたのも一種の探し求める行為だと思うけど私が言えるのは上記のことくらいなんですよね。めっちゃ浅い。

とにかく私から言えることは、無理に結論を見つけて決める必要もないと思うし、とにかく自分自身を知りたいなら色々な知識を頭に入れたり体験をするしかないんだと思う。
偏見を持つ人、差別をする人、そういう人がどんどん肩身が狭くなる世の中になっていくことを願ってる。

トランプ大統領が“生まれたときの生殖器で性別を決め、変更不可にする”とか言い出してるみたいだけど、最悪なニュースすぎる。
そんなことを言い出す政治家も、そういう方向性を支持する人たちがたくさんいることも、そしてそれに否定する立場に立ちながらも「LGBTの権利拡大が急速すぎたんだ」とまるで(本来もらえて当然の)権利を得たことによって反発が強まったと思っている人、すべてが怖い。

でもそのニュースを好きな人が否定的にツイートしててなんか救われた。これを大好きな人が否定してくれた、それだけで救われた。(この好きな人とはるるむうのかなえさんです)
本人にとったら何気ないことかもしれないけどそれだけでちょっと世界がマシに思えるよね。
おこがましいけど私も、何か言うことによってそんなふうに誰かに思われたら幸いです。



今日も読んでくれてありがとう♡♡♡ラブ〜