ユミについて
本当の友達とはなんなんだろう。
仲よかったはずの友達とは学校が変わったらSNSで近状を察するしかないし、InstagramやTwitterを見てイライラしても会ったあとは「大好き」って写真貼って書いたり。
チワワちゃんを見に行きました。
このnoteを読んでる人は知ってる人も多いんじゃないかな。
チワワちゃんというクラブで出会った女の子がバラバラ遺体で見つかったことを知った“友達”たちの話です。
(ここから先一部ネタバレあります)
私が興味深いなと思ったのは玉城ティナ演じるユミちゃん。
彼女はチワワちゃんが亡くなったことを知りニュースを見て嘆き怒りチワワちゃんを一人だけ「チワ」とみんなと違うあだ名で呼び「チワにはたくさん夢があったのに!ニュースなんて嘘ばっか!あいつらを殺してやりたい!」と泣きながらみんなに慰められチワワちゃんへの深い愛情を見せます。
ここで私はああ、チワワちゃんとユミは特別な関係なんだなと思いました。
実際チワワちゃんとキスをし、恋愛感情に似た何かがあったのかもしれません。
しかし、チワワちゃんがお金に困ったときは彼氏に言いつけ彼氏にチワワちゃんを殴らせたりします。それを車の中で冷たい目で見ていました。
それでもみんなの前では泣いたり「チワとはヨーロッパに行く約束をしてました」とか笑顔で言います。
実際こういう子っていますよね。
だから興味深いと思ったんです。
友達が自殺したとき真っ先にSNSに追悼の意と自分を責める言葉を書き綴るようなタイプ。
もっとバカだとストーリーに「明日〇〇で通夜です」とか書いちゃうタイプ。
ユミがみんなの前で嘆いたのだって、一種のパフォーマンスだったのかなと見終わったあと思いました。
でもそういうこと書くタイプって、実際自分が何かに巻き込まれると察するとすぐに逃げるし被害者ぶる。
人に依存したいチワワちゃんと表面上は優しく共依存させてくれそうでも内心は自分のことしか考えてないユミちゃん。うまく行くわけがない。
でも私、ユミちゃんはユミちゃんなりにチワワちゃんのことを好きだったと思います。
それなり、ですけどね。
チワワちゃんは今日で上映終了だそうですがすぐにNetflixかHuluかAmazonプライム・ビデオに追加されそう。
もう一回見たいな。