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明日、蒸発します。

明日、蒸発します。まさか自分でもこうなるとは思わんかった。バイトもとんじゃった。親とは一生縁切るつもりです。もしかしたら明日が親の顔をみる最後かもしれない。蒸発する理由は親と一緒にいたら一生自分はなにもできないまま飼い殺されて死ぬと思ったからです。

私は社会不適合者です。みんなが普通にできることが自分にはなかなかできない。朝早起きして職場に向かう、お金を稼ぐ、生きるためにご飯を作る。そういうことが自分にとっては難しく感じる。でもお金は必要。お金がないとお金を持ってるひとに支配されます。「あの時援助しただろ、だからいうことを聞け。」お金がないと職業選択の自由、住居選択の自由さえ奪われる。人として最低限の人権が踏み躙られる。それにはもううんざり。うちだってそろそろでかい金が欲しい。金持ちになりたい。社不のうちがいっぱい稼ぐ方法なんて水商売しか思いつかんかった。だから水商売をしようと思いました。うちにはもうなんも失うものはないし、人生で一度は体験してみたいってのもあったから。そしたらちゃんとした仕事をするよりも水商売のほうがまだできるということがわかりました。

でも親はそれを許しませんでした。うちがお金を稼げる数少ない方法だったのに。父親が車のカギを隠し出勤できなくさせました。でも私はそこで絶対折れたくなかったからクソ田舎の数本しかない電車で出勤した。帰りのあしあるのかわからん状態で。駅までも遠いけどぜんぶ歩き。田舎で車を奪われるのは死んだも同然。

ただでさえ夜の仕事でも精神削られるのに帰ってきてからも仕事を辞めろやめろと言われ、辞めるという言葉がでてくるまで眠くてもずっと脅され続けた。「こんなペラペラの服着やがって」と服を掴まれ引きずり回された。おろしたてのお気に入りの服だったのに。でも絶対やめるって言わなかった。ここ数日精神的にも体力的にもしんどかった。うちがここにいる限り一生足を引っ張られうちの存在は否定され続ける。

うちは明日このクソ田舎を脱出します。引越しの服詰める段ボールだってさあ、車ないから歩きでよちよち調達したんだよ。スーパーまで。段ボール分けてくださいとかいうのも苦手だけど頑張った。おばちゃん優しかった。わざわざ裏に行っておっきい段ボール二箱探してきてくれた。ありがと。
夜の仕事で帰りのあしがないとき送ってくれた人もありがと。助かった。「これから何曜日と何曜日は送迎いるんだね、頭に入れておく。」って言ってくれて嬉しかったよ。もううち辞めちゃうのに。

今日さあ服つめたでかい段ボール二箱親に見つからずヤマト集荷にだせた。今日に限って父親休みでヤマトのお兄さんがちょっともたついてて早よしろよってひやひやしたよ笑笑玄関から戻ったら父親が起きてきて「宅急便受けとってくれたの?」やって。笑笑ギリギリセーフすぎやろ。ミッションクリア。あとは明日うちがいなくなるだけ。問題はスーツケースなんだよ。スーツケース持って外出ようとしたら絶対なんか言われるやろうから、明日外の倉庫にスーツケースぶち込んどって軽装で出かけるふりして脱出しようと思うよ。うちの計画、完璧?

はじめるのとかきづくのが遅かったけどうちにはキャバ嬢が絶対向いてる。キャバ嬢で稼げなくなったらそのとき考えるしどうにもならなかったら死んだらいい。キャバクラの聖地で金稼いでやる!!!!

デカい段ボール二箱それがうちの全財産。あっけねー。そっからがはじまりや。
だから絶対うまく脱出できますように。だれか祈ってて。

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