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リアルスプラトゥーン参加記録 (la Tomatina)

こんにちは。としゆきです。
Splathon アドベントカレンダーの15日目の記事です!

前日はぷじょ〜るさんの「2022年にプレイしたゲーム」でした。
多岐にわたるゲームのプレイした感想だけでなく、過去作やこれまで遊んできたゲームとの比較も述べてある素晴らしい記事でした。ドラゴンクエスト11Sは遊んでみたいですね。
自分もゲームに限らず広く視野を持ち、様々なことにチャレンジしていければいいなと思います。

さて、ここからが私の記事となります!
アドベントカレンダーは初参加です。
お手柔らかにお願いします。

自己紹介
名前:としゆき
職業:エンジニア
性格:ひかえめ
特性:スプラトゥーン、特にわかばシューターが好き

この記事では、リアルスプラトゥーン(La Tomatina)に参加した方法とその感想を共有できればなと思います。

ことのはじめ

2021年の11月より1年間スペインに赴任していました。
赴任直後は「文化、環境、仕事、多くを経験して日本に帰国するぞ!」と意気込んではいましたが、生活が落ち着いてくるとなんとなく過ごすようになっていきました。
何をやるにしても気持ちがのらず、気合いを入れようとしても続かない
そんな日々が続いていました。

そんな中、同僚からある推薦をされます。

「スペインではLa Tomatinaっていう8月のにトマトを投げ合うお祭りがあるんだけど、君が好きなスプラトゥーンに似ているから参加してみたら?」

そんなの、いくしかないでしょ。
普段参加しないようなお祭りってやつに参加してみようじゃないか。

La Tomatinaってなんだ

La Tomatina(ラ・トマティーナ)は、スペインのバレンシア州の街、ブニョールで8月の最終水曜日に行われる収穫祭です。
参加人数は約20,000人
メインのお祭りではトラックから供給されるトマトを参加者同士で投げ合って戦い、街を赤色に染め上げます。

歴史

1945年、お祭りのパレードを見ようと10代の若者たちが場所の取り合いをしていた。その取り合いに巻き込まれた参加者が転倒し、怒りに身を任せ邪魔なもの全てを叩き壊しはじめた。その中に野菜を売っている屋台があり、トマトで殴り合いを始めたのがきっかけ。

Tomatina Festival 2023 Official siteより

本当か・・・?と疑うようなきっかけですが、公式が出している情報なのできっと本当なんでしょう。

事前準備

チケットの購入

トマティーナに参加するにはチケットの購入が必要です。
チケットは公式サイトから購入できました。

開催地であるブニョールはど田舎 主要都市からは遠い街のため、移動は非常に困難です。
それを見越してか、チケットに付属してスペインの主要都市から出るバスのチケットが含まれているプランもありました。
2023年度時点ではValensiaからのバスしかありませんが、2022年度はMadried、Barcelona、Valensiaの3箇所からバスが出ていました。
私はBarcelona Sants駅からのバスつきチケットを購入して参加しました。

ギア

Tomatinaへの参加にあたり、ギアの選定をしました。
実際に役立ったものを紹介します。

  • 捨ててもいい服

何度洗濯してもトマトの匂いとシミがとれなくなるらしいので、ここでお別れしても悔いのない服装で参加。

  • 水着

下着までトマトが侵食してくるため、水着での参加をしました。
現地では着替える場所もないため、大きなバスタオルなどで身体を隠せるようなものもあると便利だったなと思います。

  • 防水のスマホケース

「せっかく参加したから写真を撮りたい!」
スマホも思い出も守りたいという方に必須のギアです。
友人は無防備なまま参加し、スマホと思い出と精神が破壊されていました。

  • ゴーグル

試合中は身体中の穴という穴にトマトが侵食してきます。
後述しますが、一度地面に落ちたトマトを拾って投げるイベントのため、衛生の観点からも、楽しむためにも重要なギアです。

  • サンダル

Tomatinaの最中はmoshのように人もトマトもぶつかり合うので、足を守るためにも裸足での参加は非推奨です。
脱げないように踵があるもの、洗えるものを用意しました。

スプラトゥーンのギアだとこんな感じ。

リアルスプラトゥーンに参加しても問題なさそうなスプラトゥーンのギア

Tomatina当日

1日の流れ

04:30 : バルセロナ Sants駅に集合
10:30 : ブニョール到着、Tomatinaメイン会場に移動
12:00 : 試合開始
13:00 : 試合終了、バス近くまで移動
15:00 : ブニョール出発
20:00 : バルセロナ sants駅到着

バルセロナ Sants駅に集合

朝4:30にバルセロナのsants駅に集合となります。
スタッフさんからチケットの確認と乗車するバスを教えてもらえるので指示に従いました。
集合場所はSants駅の裏側にあたるバスの停留所でした。

朝方にかけてのSants駅は治安が悪いため、荷物や貴重品の管理に気を付けたことを覚えています。

ブニョール到着、Tomatinaメイン会場に移動

途中で休憩をはさみながら6時間ほどバスにゆられてブニョールに到着。
現地につくとファンゾーンと呼ばれる場所に案内されます。
ファンゾーンには簡単な食べ物や飲み物を販売してくれるところやお手洗い、クローク、シャワーがあります。
お手洗いはトイレットペーパーが不足しがちなため、用意していくといいでしょう。

ファンゾーンでの準備が完了したら、いよいよメイン会場へ移動します。
メイン会場へは徒歩15分ほどあるので、準備ができ次第向かいました。

試合前には余興としてパロ・ハボンと呼ばれる石鹸でコーティングされた木の棒がメインの通りに立ち、その棒の先端に生ハムが入った袋をぶら下げます。
参加者はその棒をよじ登って先端にある袋を取ろうとしますが、近隣住民が放水したりして邪魔をしてきます。
もう少しで袋に手が届きそうなシーンになると、町中がサッカースタジアムになったような一体感で包まれます。
自分も参加してみようと近くにいってみたはいいのですが、屈強な男たちに阻まれました。

試合開始

12:00になると町中にブザーがなり、Tomatina開始の合図となります。
開始されるとトマトを大量に積んだトラックの荷台から、スタッフがひたすらトマトを投げてきます。
トラックから投げられたトマトを拾い、投げる。
誰でもいい、どこでもいい、とにかく投げる。
これが1時間ほど繰り返されます。

トマトが大量に入ったトラックの写真

参加者のテンションは非常に高く、トマトの量が増えるにつれてヒートアップしてきます。試合の後半になってくると、トマトにあたっていない時間の方が少ないんじゃないかと思うほどの状況になります。

はじめは「迷惑かけないかな」などと気にしながらそっと上に投げていたのですが、気がついたら人や街の迷惑など考えず、はしゃぎながら全力で投げていました。見ず知らずのおじさんとお姉さんとトマトを投げ合い、笑い合うことができたのはいい思い出です。

終了のブザーがなるころには動画のように全身真っ赤な世界ができあがります。
使用されるトマトの総量は130トンらしい、そりゃそうなるわ。

試合終了、バス近くまで移動

トマティーナ終了後にトマトを投げる人はいなくなりますが、代わりにトマトの川にダイブしたり泳いだりする人が出てきます。
記念撮影などはこのタイミングで行うと、ホームページなどで紹介されているトマトだらけの写真が撮れると思います。

「トマティーナ後にシャワーがある」と書いてあったのですが、実際は1分間の冷水を浴びる権利でした。身体の表面についているトマトを気持ち程度に洗い流すのが精一杯でした。

ブニョール出発

バルセロナからの1dayプランだとシャワー後すぐにバスに乗って帰らなければいけません。シャワーを浴びてタオルで隠しながら着替えを済ませ、ブニョールを後にしました。
キンキンに冷房が効いたバスの中は寒く、上着を持ってこればよかったなと思いつつ5時間ほどバスに揺られて帰りました。
バスの中はトマトの匂いで包まれていました。

感想

全体を通して非日常を思う存分体験できるお祭りでした。
この先の人生でTomatina以上に食べ物を人に投げる経験はないでしょう。
国も言語も違う人たちと、笑いあいながらがむしゃらにトマトを投げ合った経験は人生の宝物です。

綺麗なヨーロッパの街並みを赤色に染めていく中で、スプラトゥーンでただ地面を塗っているだけで楽しかったあの頃を思い出しました。
街を塗ることで心の汚れが洗い流される、素晴らしいお祭りですね。
ブニョールの方々、運営してくださった方々には感謝してもしきれません。

同僚に参加報告をしたところ、「あんなやばい祭りに参加するなんて、日本人はよっぽど祭りが好きなんだなw」と言われました。
薄々気が付いてはいたが、やはりヤバい祭りだったのか。

人生で一度は参加する価値のあるお祭りかなと思います。

世界を塗りかえなイカ

「はしゃぐ性格ではないんで・・・」
「人に迷惑がかかるから何事もほどほどに」
こういった言い訳を捨て、思う存分にトマトで街を塗り尽くす経験をしたせいか、仕事も趣味も熱を持って取り組めるようになりました。(本当か?)
もしかしたら、自分の世界を塗りかえることができたのかもしれません。

みなさんも是非、参加してみてください。

明日の記事はymizushiさんの「そん釣り」です。
釣りは一度やってみたいと思っていたので、どのような記事なのか楽しみです!

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