2023年2学期 放送大学科目振り返り


はじめに

これは何? → いつもの放送大学受講科目の振り返りです。

受けた科目

今学期は以下の科目を受講しました。テーマは特になく、興味の赴くままにアラカルト的に履修しました。

  • 社会と産業の倫理(’21)

  • 日本語アカデミックライティング(’22)

  • 人文地理学から見る世界(’22)

  • 世界文学への招待(’22)

  • 近現代ヨーロッパの歴史(’22)

社会と産業の倫理(’21)

放送大学らしく、様々の学問分野の倫理や体系を浅く広くたどっていくオムニバス形式の講義。分野によってはそれなりに込み入った話に立ち入っており、個人として興味のない分野の回は苦痛かもしれない。ザ・基盤科目という感じの構成。

日本語アカデミックライティング(’22)

「日本語リテラシー」の発展科目。日本語リテラシーの内容を復習しつつ、より学問的な文章の書き方やリサーチの仕方に踏み込んでいく。講師も前期科目と同じ滝浦先生。
アカデミック…となっているが、仕事で長文のドキュメントを書く際にも応用できる事項が多くあった。印刷教材も平易な言葉でかかれているので、読み物として面白いと思う。

人文地理学からみる世界(’22)

様々なオケージョンでの土地と人間の付き合い方について学ぶ科目。講師の先生が数人いるのでオムニバス形式の色彩が強く、またそれぞれの先生が研究されている内容のケーススタディー的な側面が強い(導入科目なのでそんなもんかなとは思いますけど)。
「社会のこういうところを研究するのか!」みたいなことを知りたい方にはおすすめできる反面、この学問の成立背景や歴史上重要な研究、それに研究手法を知りたい方は期待外れかも。

世界文学への招待(’22)

1回完結で世界の文学作品を取り上げ、それらの地理的・時代的なコンテクストや後年への影響などを解説する。オムニバス形式。
プロの朗読家が探求する節を映像授業内で朗読してくれるので、映像授業を移動中に見て、家で印刷教材をじっくり読む…みたいなことができる。当時の時代背景もざっくりながら解説してくれるので、前提知識は不要と思われる。
自分はいままで文学の授業を人生で履修したことがなかったので、「このように探求するのか」という部分で気づきが大きかった。導入科目なので、授業設計としてもそういった層向けになっていると思われる。
実際に取り上げられた作品(すべて邦訳が出ている)にふれるともっと楽しめると思う。

近現代ヨーロッパの歴史(’22)

時代的にはフランス革命前夜から現代まで、地理的には北はイギリス、西はポルトガル、南はイタリア、東はロシアまでの歴史を扱う。各回ごとにトピックを設定してそれについて深堀りしていくので、若干時代が行ったり来たりする。
各回で取り上げる内容は若干ボリュームが有り、前提知識の説明は省くことがあるので高校の世界史教科書や副読本を横においておくと学習がスムーズだった。映像教材の常で、視覚資料を多く取り上げてくれるので学習意欲は続きやすかった。

学んだこと

  • 前の学期に放送大学で学習した芸術と同様、文学もその時代のコンテキストともに読んでいくと深みが増すことがわかった。

  • ヨーロッパの都市の景観は一見歴史的なものが多いが、その中でも濃淡があり実は19世紀や20世紀になってから整備された町並みも少なくないことを知った。

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