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スクスタ21章感想

スクスタ20章をきっかけにnoteアカウントを作りましたが、改めて記事を書くのも面倒で放置していました。
今日、21章をプレイしたので、感想を書いていきたいと思います。

当然ネタバレするのでご注意ください。

20章終わりのおさらい

21章はしずく中心の話なので、まず、20章でしずくが部に入ることを決意するまでの流れを振り返ります。(20章全体には触れません)

部に観客を奪われながらもゲリラライブをやり遂げた同好会。引き続きこうして活動していく決意を新たにしているところに、しずくが部に入る意志を告げます。
聞けば、かすみのライブが、部のライブより拙いにも関わらず負けていないと感じた。それがなぜなのかわからないから、部に行ってその理由を確かめたい、とのことでした。

つまりは、部と同好会の技術の差を埋めるものは何なのか、部になくて同好会にあるものは何なのかということですね。

しずく、部のシンパになる

部に対して同好会、就中かすみを対等足らしめているものを確かめるために部に行ったしずく。しかし、突如として部を絶賛し、「同好会よりも部のほうがいい。かすみはわかってないだけ」とまで言い始めます。
これは部の環境の充実ぶりやランジュの能力の高さに圧倒されているのが半分、何かと絡んでくるかすみへの対抗心が言わせているのが半分ということでしょう。そういう心理描写が不足しているため、すっかり部の充実ぶりに当てられて手のひらを返したように見えてしまいます。

しずくに欠けているもの?

わかってないはずのかすみのステージを見て、心を揺さぶられるしずく。ミアが最高の曲を書き、最高の舞台を用意されてもやる気が沸き立たない。なぜなのか? というところから、しずくは「かすみにわかっていて自分にはわからない」と悩みます。部と同好会(かすみ)という対立がしずくとかすみという対立に置き換わってますね。これもやはり、かすみをライバル視して自分と比べた結果です。もうちょっと最初の目的(部になくて同好会にあるもの)を意識した台詞回しをしてほしかった。

大事なのは伝えたい思い

結局、あなたに相談することにより、しずくは答えを得ます。しずく(スクールアイドル)が思いを伝え、思いを受け取った観客がそれに応えることでライブは成立する。
そしてそのライブを、これまでもしずくは作ってきた。かすみが立派なライブをしたことに焦り、見失ってしまったということですね。

さて、ここまで見てくるとしずくが一人でお騒がせといった印象ですが、部と同好会の違いの主張としては悪くないですね。
とは言え、これはミアが登場した時点で予見できた流れです。
名曲を量産できるミア、しかしそこに歌い手の存在はなく、曲が主で演者が従。
一方あなたは曲をそんなに早く沢山は作れない。しかし歌う人と真摯に向き合い、伝えたいことを引き出して一緒に作っていく。
この違いから、今回の結論はある意味当然であり、意外性はありません。

しかしながら、スクスタストーリーでは影の薄かったしずくを動かすという意義はあったと思います。(アニメのことは置いておく)

その他よかったところ

ランジュについて、概ね一貫したキャラが描けていました。
自分が優れていると理解している。しかし、他人を見下すことはせず、ありのままに捉え、認めている。
そうしてお互いに認めあえればためらいなく胸襟を開くという懐の深さもある。

一方で、一度はわかり合いながら自分のやり方を否定したしずくには怒りを隠せていません。これはきっと生まれて初めての体験だからでしょう。今後どう成長するのかは楽しみです。

よくなかったところ

ミアがステレオタイプに過ぎます。エリート音楽一族の天才少女が、素人に毛の生えたような連中のライブにどうしようもなく惹かれてしまう……なんて。
14歳だから音楽の本質を理解していない? ミアの成長譚は不要です。

その他色々ありますが、20章がダメなのが改めて表出しているだけなので、ここでは書きません。

今後の予想

今回のしずくの出戻り騒動ですが、同じ理屈は愛と果林にも当てはまるんですよね。
もし最後のしずくのライブを2人が観ていたなら、「伝えたいこと」を巡ってランジュとひと悶着ある感じでしょうか。

逆に、もし観ていないなら、同好会の良さ・スクールアイドルとしてのもともとの自分の良さ、原点をしずくとは違った方法で再発見していくことになります。これは20章の時点では自分は予期していなかったので、期待です。

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