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飛行機の操縦と採用

同級生にジャンボジェットのキャプテンがいる。
今はもしかすると地上勤務になっているのかもしれないが、副操縦士時代に都内で会った際、次のようなやりとりがあった。

飛行機の操縦で最も緊張する場面が2つある。
離陸と着陸。
空に上がってしまえばなんということもない。

この発言は彼個人の固有の感想というのではなく、一般論であるようだ。
当時、そのようなものなのかな程度にしか感想はなかったが、採用活動を10年以上続けるようになった今、なるほどと思える。

採用のおける離陸と着陸は、企業によって微妙に違うはずだ。
けれども、
初めて面と向かうときと、入社を決めてもらうときほどスリリングなことはない。
いい意味でも悪い意味でも、ほぼほぼギャンブルである。
死ぬほど準備を進めたとしても、相手に何が響くのかは一切見通せない。
出来の悪い例えになるが、
オセロのように何気ない一手で局面は鮮やかにもしくは残酷に変わってしまう。
その意味において、操縦士と同様のプレッシャーがあるといえば言い過ぎだろうか。

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