公務員試験おちこぼれ組お助け隊

公務員試験対策にかかわって20年になります。

予備校や大学、高校などで指導してきました。

でも、公務員予備校のテキストのレベルって高くないですか。

まあ値段も高いけど。

数的推理、判断推理等、こんなの出来るようにならないと

公務員試験自体をあきらめたりしていませんか?

公務員試験っていうのは誤解がありますが、

今は面接試験の比重が6~7割なんですよ。

1次試験は足切りですし、5割出来ればどうにか通る

なんていう職種もあります。

ですから、全部まんべんなくできなくてもいいんです。

数的推理が2割しかできなくても、他でカバーできれば

いいんですよ。

今回は数的推理が苦手な人のために、本当に数的推理の

基本の基本をまとめてみました。

方程式と不等式
 まず、公務員試験で変数をおいて式が立てられないと、基本中の基本問題が解けないということになる。ここでは、変数のおき方と、変数のある不等式の問題をクリア―したい。

☆変数の決定
☆不等式の乗除

例題1 ある数を3倍して5を加えるところを、5を加えてから3倍してしまったので、答が429になった。正しい答えはいくつか。
 ある数をXとおく。
 (X+5)×3=429
  X+5=143
  X=138
  138×3+5=419

例題2 一個60gのボールを重さ180gの箱に詰めて送るとき、重さ1000g以下で、できるだけ多くのボールを詰めたい。何個まで詰めることができるか。
  ボールの個数をX個とおく。
  60X+180<1000
  60X<820
    X<13.6
  求める数値は整数だから、X=13 

方程式と不等式のこんな問題が解けるといいですね。


1.連続した3つの奇数がある。その和が675になるとき、3つの整数のうち一番大きい整数の各桁の和はいくつか。  答 11
まんなかの数をXとおく。
 (X-2)+X+(X+2)=675
  3X=675 X=225
  一番大きい整数は227 2+2+7=11

2.3桁の偶数がある。この数の各桁の数字を逆の順に並べると693大きい数になった。元の偶数の最高位の数字はいくらか。  答 1
 3桁の偶数をABCとおく。
 逆の順はCBA
 100C+10B+A-(100A+10B+C)=693
 99(C-A)=693 C-A=7 

Cは偶数なので8しかない。このときA=1

3.一枚千円の寿司券と一枚5百円のお米券を合わせて20枚買った。しかし、寿司券の購入枚数とお米券の購入枚数を間違って逆にしてしまったために、予定の金額より3千円高くなった。予定ではいくら支払うはずだったか。  答 13500円
 寿司券をX枚、お米券をY枚買う予定だったとする
 X+Y=20・・・①
 1000Y+500X-(1000X+500Y)=3000
 500Y-500X=3000
 Y-X=6・・・②
①と②を連立させ
2Y=26 Y=13
X=7
予定では、1000×7+500×13=7000+6500=13500

4.3人の姉妹がいる。3人の年齢の比は、現在1:2:3であるが5年後には2:3:4になるという。現在、最年長の者は何歳か。   答 15歳
 3人の姉妹の現在の年齢をX、2X、3X歳とおく。
 5年後はX+5:2X+5:3X+5=2:3:4となる。
 X+5:2X+5=2:3より、
 3X+15=4X+10
 X=5
 最年長は3X=15歳

5.A、Bは合わせて50冊のバインダーを持っている。Aは10冊を使い、Bはほかの人たちから10冊もらったので、Aのもっている冊数はBの3分の2倍になった。はじめにAが持っていたバインダーは何冊か。  答 30冊
 はじめにAが持っていたバインダーをX冊とおくと、Bは50-X冊。
 Aは10冊使ったのでX-10、Bは10冊もらったので60-X冊となった。
 Aの持っている冊数はBの3分の2になったので、
 X-10=2/3(60-X)
 3X-30=120-2X
 5X=150 X=30

6.一個150円のシュークリームと一個80円の柏餅を合わせて12個詰め合わせ、箱代50円を含めて全部の代金が1230円を超え、1300円未満になるようにしたい。シュークリームの個数と支払った代金を求めよ。  答  4個、1290円

 シュークリームをX個とおくと柏餅は12-X個。
1230≦150X+80(12-X)+50<1300
1180≦70X+960<1250
220≦70X<290
3.3≦X<4.1 4個
150×4+80×8+50=1290

7.ある一冊の問題集がある。全部解き終えるのに、毎日14問ずつ解くと12日かかり、毎日20問ずつ解くと8日かかる。毎日10問ずつ解くと何日かかるか。  答 16日
 一冊の問題集にはX題あるとおく。
 11<X/14≦12・・・①   7<X/20≦8・・・②
①より 154<X≦168
②より 140<X≦160
よって154<X≦160
15.4<X/10≦16

Xという変数を立てられると一問問題が解ける可能性が増します。

不等式が分かるとさらにいいです。

こんなふうにしばらく、数的推理落ちこぼれ組のサポートに

回ります。



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