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vol.1 イントロダクション/もう"社畜"なんて言わせない


将来は、それなりに収入を得てそれなりに幸せに暮らしたい。

そして、そうやって生きていけるものだと思っていました。

このグラフを見るまでは______



こんにちは。タイトルに冒頭に、一体何をいっているんだ?と思われるかもしれませんが、まずは、自己紹介をさせてください。

私は早稲田大学で会計学を専攻している、いたって普通の大学生です。私は、会計学の講義をきっかけに、「それなり」にも幸せになれない未来があることに気づきました。

そこで、どうにか現状を変えなければ、と思って、単行本を執筆しているところです。そして少しでも多くの方にその話を共有できればと思い、noteを書くことに決めました。

学生の方、就活・転職を控える方、すでに社会で働いている方・・・いろんな方にぜひ読んでいただきたい内容が詰まっています。

皆さんとのご縁に感謝し、以降も書き続けていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします!


学生が絶句した、あるグラフ


ある会計学の講義で、学生は衝撃のグラフを見せられました。

それが、こちらです👇

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これは、企業が創出した付加価値の分配状況を表しています。

付加価値:売上から外部に支払う費用を引いたもの。付加価値から人件費、R&D、税金等を差し引いて最後に残ったものが利益。
※利益=配当+利益剰余金の積み増しであり、これはすべて株主に帰属します。

パッと目を引くのは、赤色の線だと思います。伸びが凄まじいですが、これは、「株主への配当」を表しています。

配当:株主に対する企業利益の分配をいう。配当は現金、株式、あるいは資産などの形態をとりうる。配当は株主の保有する株式数に基づき、(中略)、算出される。(出典:『新版経済学辞典』, 2019, 中央経済社)

次に、会社の売り上げを示す青色の線を見てください。1990年代から横ばいになっていることがわかりますね。そして、役員報酬や従業員給与、企業の成長に欠かせないR&D(研究開発費)は、横ばい/減少が続いています。

つまり、株主に対する分配だけが異常に伸びているのです。

「会社は株主のものだから、分配されて当然だ!」と考える方もいらっしゃるかもしれません。でも、株主がたくさんの分配を受けている裏で、会社のために頑張って働く従業員の給料は思うように上がっていません。

会計とか経営に詳しくなくても、「利益が上がること=良いこと」と認識している人が大多数だと思います。しかし、一番大切なことは、「従業員であり市民である私たちにとって、本当に良いことなのか?」と、問い直すことです。

そのために今、「新たな資本主義を創る議員連盟」の国会議員が利益や成長よりも「適正分配」を据えているのです。


もう”社畜”なんて言わせない!


90年代に「社畜」という言葉が生まれました。

社畜:主に日本で、社員として勤めている会社に飼い慣らされ、自分の意思と良心を放棄し、サービス残業や転勤もいとわない奴隷(家畜)と化した賃金労働者の状態を揶揄、あるいは自嘲する言葉である。「会社+家畜」から来た造語かつ俗語で、「会社人間」や「企業戦士」などよりも、外部から馬鹿にされる意味合いを持つ。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 )

この言葉ができてから30年経った今もなお、その状況は改善されていません。多くの人が、自らが「社畜」であると実感しながら働いているのです。

これからの投稿では、そんな現代日本の現状ー人々の不公平感や不満感を改善すべく、現行制度の矛盾を指摘します。そしてそれをカバーする、ある制度を提案していきます。

従業員が適切に評価され、適切な利益の分配がなされる社会。そんな社会が実現できることを信じて文章を紡いでいきたいと思います。どうかお付き合いいただければと思います。

次回記事は👇


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