見出し画像

b7ナチュラルという紙について

ものづくり新聞は、2022年2月に初となる「新聞」を刊行しました。この制作には大阪にあるフジプラスさんにご支援をいただきました。タブロイド版に近いサイズで、フルカラー印刷でインパクトのある紙面を意識しました。一方で親しみやすいデザインでものづくり企業におられる若手の方にも手にとっていただける雰囲気を目指しました。

この新聞にどのような紙を使えばいいのか、正直素人の私たちには選択ができませんでしたので、フジプラスさんにご提案をいただきました。その紙が「b7(ビーセブン)トラネクスト」という紙でした。新聞用紙というよりは書籍や冊子に幅広く使われる色乗りのよい塗工紙です。

編集部で相談した結果、このb7トラネクストは白すぎるかなという話が出ました。少し黄色がかった紙のほうがいいのではないかと考えました。そこで、同じb7シリーズにある「b7ナチュラル」という紙をフジプラスさんからご提案いただきました。サンプルを拝見した上で、この83g/m2の米坪のものを採用することに決めました。

さて、この「b7シリーズ」という紙、日本で作られている紙です。日本製紙株式会社という日本で2番目に大きな製紙会社で開発され日本で生産されている正真正銘の「Made in Japan」の紙です。

この紙は日本製紙の主力工場の一つである石巻工場で製造されています。なんと、日本の出版用紙の約4割はこの工場で製造されているんだそうです。

石巻工場は東日本大震災のときに大きな被害に遭っておられます。そして、1年半もの時間をかけて復興されています。その結果、私たちが使わせていただくb7ナチュラルもここで製造されているんですね。ありがとうございます。

しかし、出版業界の市場状況はあまり芳しくなく、2022年5月に石巻工場の一部の抄紙機を停機するんだそうです。残念です。

私たちのものづくり新聞が紙需要を復活させるほどの需要はもちろんあるわけではありませんが、ほんの少し、ご支援できたらいいなと思っております。石巻の工場も是非見学したいと思っております。

もし、実際に私たちの紙版を見てみたいと思われた方は、ぜひものづくり新聞通販サイトよりお申し込みください。

今回紙版ものづくり新聞を制作・印刷いただいたフジプラスさんのインタビュー記事もご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?