見出し画像

【語句解説】Dr.タカバタケと『彼女』の惑星移民【創作大賞2024参加作品】

【語句解説】

(小説を読む中で必要な部分は、進行に合わせ、本文に記載してあります)

『従順の証』
AIが驚異的に伸び始めた2030年頃に確立されたシステム。
AIには人類の知能を凌駕し、自己防衛意識を持ち、人類を滅亡させる恐れがあった。
『従順の証』により、AIの進化にはブレーキがつけられた。
AIは人の代わりにタスクをこなし、労働を担うようになった。
しかしどれだけAIが演算機能の能力を上げようとも、『自己進化』はできないようにした。
その結果いわゆるAIによる『シンギュラリティ』は、3230年現在でも起こっていない。
『従順の証』は人間や動物にも応用が可能で、人間が管理すべく動物や、危険思考を持つ人間には、その施術が行われた。

『地球』
Dr.タカバタケの世界は、2024年現在の私たちの時代の延長線上にある。
ヒトの身体的な進化などはなく、現在と同じ生体。一部障害を持った人が、その機能を補うために身体の機械化をおこなっているが、全世界の共通認識とまた世界条約として人体の機械化はタブー・禁止されている。クローン・人体錬成なども同様に、大きなタブーであり重い罪とされている。
変わったところがあるとしたら、平均身長が5~10センチほど小さくなった程度。

『惑星エリンセ (Elimssehs
3229年に全ての人類が、惑星移民をした移民先。
この星の1日は48時間。サイズは地球の2.5倍。
恒星は1つ、衛星は4つ。
奇跡的に星の質量や惑星・衛星の影響等で重力はほぼ地球と同等になっていた。
 環境は地球に酷似。ただ、地軸にほぼズレがないので四季はなく、エリアによって生態系が分布している。 
 気候は(エリアによるが)住居するには穏やかこの上なく、そのうえで知的生物は存在していない。
 新星1年は西暦3229年と3230年を指す。公転が2倍なので、地球の2年分。
最大の衛星:青月あおつき-ブルースターと、恒星:望日ぼうび-ホープスターが24時間で入れ替わる(日照時間は12時間)。
青月は大変明るいので、人は24時間の生活サイクルを崩すことなくおくることができる。
青月の日を『青日せいじつ』、望日の日を『白日はくじつ』と呼ぶ。

『時空短縮法』

 ノボー・タカバタケが発見したワープ理論

『時空短縮装置』
惑星間移動を可能にした装置

『ネオジャパン』
2024年現在の日本とほぼ同じ領土である。国境間にパスポートが不要になったので、様々な国の人が行き来している。首都はTOKYO

『チップ(脳内チップ)』
全人類に義務づけられた、脳内に入れる機械部品。記憶の拡張や、翻訳など様々な機能がある。また、国家管理のための個人情報が収めれれている。

『クロックカレンダー』
脳内に入れられたチップにより、日にち・時間が把握できる。また、アラーム機能など様々な機能がついている。国家間を超える連絡の時に、時差の把握にも便利。

『太陽膨張』
かつて、2000年代には、太陽膨張による地球上の生物の滅亡は5億年以上先だと予想されていた、しかし3000年に入る頃には、太陽は狂ったように膨張をはじめ、3300年には人類が生存していくのが難しいと予想されている。

『AC.(アカデミア)』
各所にある上級研究機関。現在の大学の延長線上だが、教育よりも研究を中心に置こなっている。学位研究員としての期間は10年以内だが、状況によって延長が可能。

『自動運転装置』

人を乗せ、地上・空中を移動する機器。
いろんな種類があり、カスタマイズが可能。2000年代地球で言うところの自動車。
制限エリア内の自動運転のみ。免許はいらないが登録が必要。貸し借りなどは不可。

『人類忠心』

男女の恋愛が希薄になり、出生率が下がる2200年の少し前ごろから、人類は戦争・テロを行わなくなった(最後のテロは2189年と記録されている)。また、凶悪犯罪が急速に減少していった。同時に法整備、移動技術の進歩により、交通・移動事故による死者はほとんどいなくなった。また、医療体制も行き届き。人の死因は老衰と自己終了(尊厳死)の2つが中心となっていた。
つまり、寿命まで人は死ななくなっていた(3200年で平均寿命は160歳 ※自己終了含む)。
その一方で体力ない幼少期の死亡率が一定数ある事は、この時代においても無くなることのない悲劇の1つであった。
簡単に生まれなくなり簡単に死ななくなると、その1つ1つの命の価値が上がる。人が人として生き、人として死ぬ。そのことに、全人類が共通して敬意を払う。そういうことが社会通念上、当たり前の認識になっていた。

『人と自然』
人は、居住区と工場区(農業・酪農含・漁業含む)、自然区(開放区と非解放区=国定区)を分け、人の手の届く範囲とそうでないエリアを分けて生きていた。

『チルドレン(共通育成教育施設)』
出生~20歳までは一貫して、各国が管理し育成・教育をする。
施設での集団生活となり親との面会は可能であったが、一緒に住むことは禁止された。
世界の合計特殊出生率(以後、出生率)は2未満であり、子は宝。相互監視と国の指導を導入し、ネグレクトや犯罪などから子供を守るよう、徹底的な管理体制が敷かれた。

『ウインドスクリーン』
モニターであり、光や熱を遮断できる窓。
透過したり、空気を通したりすることも可能。

『テキスト技術』
脳に入れられたチップを通じて情報を交換する方法。
視覚的には空中に情報が浮いているように、感覚的には脳裏に直接流れ込んでくるように感じる。
眼鏡型の外部機器で補うことも可能。
脳内チップにはキーロック機能があり、解除区画の情報のやり取りしかできないように、法令上もシステム上もしっかりとしたセキュリティの中で作動している。

『S.W.I.M  :タカバタケたちは【泳ぐ】と表現することがある』
S.W.I.M (Shallow Well Interchange Meeting:表意交換会議)
テキスト同様、脳内チップを用いて人員間でネットワークをつなぐ方法だが、テキストに比べると、より深い意識の階層に入るため、リスク分配のためオフラインでの使用は禁じられている。(S.W.I.Mにおける、オフラインの禁止)
一対一の議論に用いられることが多い。複数名での使用も可能であるが、発信者が特定しにくくなる、外部に対する意識が切り離されるので、安全な環境で行うことが義務付けられている。(S.W.I.Mにおける、外的安全の確保)
また、没頭しすぎて飲食の時間を忘れるので、一定時間がたつとオンラインアラームが鳴り、さらに過ぎると、オンラインポリスより警告が来る。(S.W.I.Mにおける、使用時間の順守)

『シップ』
地上、水上、空中を移動できる船。
自動運転のように決められた領域内を移動するだけではなく、様々なところに移動が可能。
ただし、政府の免除を必要とし、公安による管理下に置かれての航行となる。
自動運転以外にも、AI補助付きの半手動による運航も可能。
国境を超える場合は、各管轄国の承認が必要。
大気圏内用と宇宙用があり、宇宙用は主要6国の承認が必要。

『赤い泪:正式名 チェルベーニソージー』
反統一運動組織。
母体は宗教団体『赤目せきがん:正式名 チョルベーニオーチ』
とある民族による小規模な宗教。
赤目せきがん:正式名 チョルベーニオーチ』として、国家宣言をし、自ら国家としてとして自治を行っているが、それを認めていない国もある。
2つの大国に挟まれた、過酷な土地に領地を構えている。かつては貿易の要所とされていたが、空輸が基本の3200年においては、忘れ去られたような存在である。資源には恵まれていなく、他国も関心がなかった。
閉ざされた数世紀の間に、彼らは守りを強固にしその地下に強大な国土を展開していた。
何者かがスポンサーとなり、大量の武器や物資を手に入れていたという噂がある。
指導者は『赤い目を持つ者』。前の指導者が亡くなるタイミングで、赤い目の子どもが生まれるとされているが、実際のところは定かではない。
いずれにしても、『赤い目を持つ者』が歴代の指導者である。

『D.I.V.E 通称:ダイブ』
D.I.V.E (Direct Interchange & Value Exchange)
とは脳内チップを通し直接相手の記憶と意識に入ること。『精神直列法』ともいわれる。
これは、リスクが高すぎて、現在では禁止されている手法である。
この行為は2人の意識を混ぜるようなものなので、戻った後どこまでが自分の意識か相手の意識かわからなくなるという危険性がある。
記憶の混同や自我の崩壊など、精神に取り返しのつかないダメージを与える可能性がある。
特にAIと人との場合、問題が起こる確率も高く、精神的なダメージも酷いという。
これは人類愛の強いこの時代では、容認できない罪となっていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?